2008年10月13日 (月)

MOMA (Museum of Modern Art)

およそ1年半ぶりのニューヨーク出張。市場が混乱しており少し気が重い出張だが、せめて明日から始まる当地での一週間に備えようとMOMA (Museum of Modern Art=近代美術館)へ。

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MOMAを訪れるのも、考えてみれば初めて訪れた15年前以来だろうか?

記憶は定かでないが、確か数年前まではMOMAの営業は他所に移し、この53丁目の美術館は立て直していたと聞いたような。

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5階までの吹き抜けが印象的なビルになっていた。中学生の頃の教科書にも載っているような数々の傑作を集中して見ていると、気分転換できたような気がする。

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入場料20ドルはアメリカにしてはずいぶん高い気がするが、その分の価値はあったと思う。

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変わったところでは、工業製品のデザインの間で、AUのインフォバーなどデザインプロジェクト製品が並んでいたのが印象的であり、日本人として少しうれしくもあった。

明日からまた気合をいれてがんばろう!

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2008年7月28日 (月)

兆し?

20070727 今年は梅雨も軽く早めに終わり、毎日の猛暑に悩まされている。水不足という話はまだ聞かないが、少し心配である。

今日は久しぶりに天気予報の通りに夕立ちムードで辺りが暗くなった。

と、気づくと遠くのビル街だけが黄金色に輝きだした。

とても不思議な風景だったので、写真を撮ってみた。色合いがうまく伝わるか分からないが、辺りが真っ暗な中でビルだけが光っていた。おそらく雲の隙間から夕日が差していたのだろう。

「表題を含めて、だから何?」ということだが、それだけのことである。悪しからず。

ちなみにこのあたりは、今日も遠雷だけで大した雨は降らなかった。

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2008年7月 1日 (火)

コンビニ深夜営業を規制?かなり疑問です。

コンビニ深夜規制をめぐる論議が活発である。埼玉県、東京都、神奈川県、長野県、愛知県、京都市が検討しており、さらに群馬県、京都府、横浜市、浜松市が検討予定があるとしている。

規制派、反対派がそれぞれの意見を述べているが、私は反対派(コンビニ側)の意見を100%支持する。

  • 深夜営業をやめてもCO2削減効果は限定的。
  • コンビニは市街地にくまなく出店されており、防犯機能を担う社会インフラとしての役目がある。
  • 深夜労働者の食事の買い物、家庭での不意の買い物ニーズなど利便性の高さ。
  • 環境対策は、照明器具や配送ルートの見直し、燃費のいい車の導入などすでに、多くのことを実施検討している。

と、言った点がそうである。

コンビニ店舗の深夜の売上高依存の高い低いを取り上げるメディアもあるが、私は意味がないと思う。コニビニ側からすれば、24時間営業していることで、トラックの配送距離・時間を最小にできるのである。このことは排気ガスの減少にもつながっている。

また、お客の利便性という点からは、よく深夜にコンビニを使うかではなく、「いざという時」に開いているかが大切なのである。質問の仕方を、「どのくらいの頻度で深夜に使うか?」ではなく、「一度でも深夜に使ったことがあり、その時に「開いてて良かった」と思ったことがあるか?」に変えてみてはどうか?

24時間営業を継続するかは、夜間の赤字店舗をどうするか(どんな改善索を打つか、閉店を含めた選択肢を検討するかなど)、店舗経営者の高齢化の中で後継者をどうするか?などを考えて、企業や店舗が自発的に考えるべき問題である。

もちろん、環境問題は重要な問題である。しかし、効果がどれだけ上がるかを冷静に計算してから一つ一つの施策を議論するべきで、今回のような精神論に近い議論は避けるべきである。ある種、全体主義的なムードすら感じる。何でもやった方が良いなら、極論すれば、人間が呼吸をして二酸化炭素を吐き出していることも問題になってしまいそうな勢いである。

そして、何をするにも、政府による規制は最後の手段と考えるべきある。まずは、企業の自主的な取り組みに期待すべきである。コンビニの対応でも、照明のLEDへの切り替えや高燃費車への切り替えなど、イメージ改善とコスト削減の一石二鳥で十分取り組んでいる点も多い。

環境保護を進めるには規制強化よりも、環境保護で長期的に維持可能なコスト削減・利益増加につながるようなシステム作りに努めるべきである。

先ほど、ワールドビジネスサテライトを見ていて、解説の方が、今回の提案をしている政治家には他の思惑があるのではないか?という主旨のことを言っていたが、私もそんな気がする。

コンビニが力を失うと誰が得をするのか?

かつては、昔ながらの商店はコンビニ店への業態転換をした。しかし、コンビニ市場飽和の今日、残された商店はにっちもさっちも行かない。ガソリン価格高騰の中、お客がロードサイド店舗から駅前商店街に戻りやすくなっている。そんな中、商店救済の追加手段として、今回の施策も言い出されたのではないかと勘ぐってしまう。

私たちは、「環境」という水戸黄門の印籠のような言葉に、すぐにひれ伏すのではなく、まずはそれが本物の印籠かどうかを見極めるべきである。

本日発売の日経ビジネスに、環境事業を急拡大させようとしている米GEのジェフリー・イメルト会長兼CEOの言葉が出ていた。

経済成長と環境保護は相容れないというのは、時代遅れの考え方。良い経済と良い環境は両立可能だ。

印象的である。

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2008年6月29日 (日)

「鉄道員(ぽっぽや)」を見て★★★☆☆

Poppoya_250 浅田次郎の短編集からの一話を原作としたファンタジードラマ。監督 降旗康男、出演 高倉健、大竹しのぶ、小林稔侍、広末涼子、吉岡秀隆。1999年公開、114分。

廃線が決まった北海道のローカル線の最終駅に勤務駅長、佐藤乙松(高倉健)。ある日出逢った少女との心温まる物語。

実は、この映画はまったく予備知識なしに見た。佐藤乙松役は、そもそもこの映画が高倉健のプロモーションビデオかと思うほど、彼にしか演じられない役だと思う。また、まだ十代の広末涼子が初々しく可愛い。冬景色の北海道のさびれた町の景色も美しい。そして、ストーリーは確かに感動させられ、泣かされる。

しかし、である。何と言うか、ストーリー展開、演出のあざとさが鼻についてしまった。見始めて、ほどなく大体のストーリーが想像できてしまう。その期待を裏切って違う展開にならないかと思って見るが、多少の驚きがありながらも、ほぼ思った通りの流れにやや過剰な演出がついて進んでいく。そう思い始めると、佐藤乙松のあまりの不器用な生き方にも不自然さを感じ始めてしまう。

見終わった感想としては、結局、純粋に泣かされたというより、強引にそういう気持ちにさせられたのかもしれないということである。日本映画を代表する一作との評もあり、1999年の日本アカデミー賞を総なめしているが、それほどのものではないと思った。★3つ。

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2008年6月22日 (日)

「蒼穹の昴 -2、3、4」を読んで

Sokyu2_250 「蒼穹の昴 -2、3、4」(浅田次郎著、講談社文庫、2004/10初版)

通勤電車の中で読んでいたが、2巻以降、各巻の感想を書く暇もないうちに、気が付くと読み終わっていた。それだけ忙しかったことに加え、それだけ面白い本だったということのよう。

実際、大変面白く何度か危うく電車を乗り過ごしそうになった。

糞拾いから自ら浄身して宦官となり西太后に仕える李春雲(春児)、春児の兄の義兄弟で科挙に状元で合格し光緒帝に仕える梁文秀(史了)。

Sokyu3_2501巻を読み終えた時には、「この二人がどうやって立身出世していくのだろう?」というのが楽しみだったのだが、話はすぐに大きく広がり、主だった歴史上の人物が次々と登場し、すぐに壮大な歴史小説の体をなしていった。

一種オカルト的な要素や時間を超えたエピソードが出てきて、ファンタジーに近いノリも感じるのだが、かえって悠久の歴史を持つ「眠れる獅子」中国という神秘的なイメージを持てた。

興味深かったのは、日本史の授業ではほとんど教えられることのない近代史を中国の立場から描かれていたことである。これまで、当時の日本から見た小説はいくつか読んでみたが、中国側からの見方というのは新鮮であり、大変勉強になった。

Sokyu4_250 欧米にジワジワと植民地化されていく清国、明治維新による政体変化で植民地化を免れた日本。そして、日清戦争後は、国際的な地位を高めて稚拙な帝国主義政策をとりはじめる日本、それとよく似た新興ドイツ・ロシア、一方、狡猾さを身につけ円熟した帝国主義政策をとる欧米列強。一方、日清戦争の敗北で軍事的な脆弱さが露になり、欧米と対等に渡り合える李鴻章も失脚し、崩壊への道を進んでいく清国。

こうした危機的な国際情勢の中、対立を深めていく西太后を中心とした后党派と皇帝を担ぎ上げた若手改革派中心の変法派。

特に、清国の末期の政治情勢は今回初めて知る内容が多く面白かった。また、日本は、欧米列強に加わろうとしながら、当の欧米諸国からはアジアということで蔑視され、中国などアジア大陸からも新興の小さな島国と蔑視されているようであり、現代の日本の立場にも似ているようで興味深かった。こうした国際的な立場は何としても改善していくべきだろう。

さすが中国と思わされたのは、香港に関わる李鴻章の英国との交渉である。99年の租借という他国にとっては永久に思える期限だが、中国の悠久の歴史にとっては少しの間ということなのだろう。その間に英国資本でしっかりとしたインフラ整備をしてもらいその後中国に返還してもらうというシナリオである。今になってみれば、10年以上も前にその通りに中国に返還されている。国が滅び植民地化されてなお、今また、獅子の力を見せている中国のすごさを実感させられる。

さて、本書自体の感想であるが、私が持っていた残酷な独裁者というイメージとは全く違ったイメージで西太后を描き、各歴史上の人物も魅力的な人物として描かれている。物語の構成ではあざとさ・わざとらしさが鼻につく点が多々あるが、私の感想では効果的な演出に感じられた。

結末については、私はもっとあっさりと読者の想像力に任せるような組み立てで良いのではないかと思った。ほぼ話は終わっているのに、登場人物の行く末を書き続ける手法は最終巻までワクワクしながら進んできた私には、未練がましいと感じられ若干残念であった。それでも、全体として見た場合大変面白い小説である。これはお薦め。

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2008年6月 7日 (土)

「異国の丘」を見て

Ikokunooka_300 昭和の歴史三部作ミュージカル「李香蘭」、「異国の丘」、「南十字星」が一挙に再演されているが、そのうちの一つ。劇団四季、浅利慶太作品。先日、「Wicked」を見に行った時にこの一挙公演を知ったのだが、李香蘭は仕事で忙殺されている内に終演になったため、今回は第二作「異国の丘」を見に行った。

名家の御曹司の九重秀隆がソ連によるシベリア抑留の憂き目に会い、極寒の地で死を迎える話。主人公の九重秀隆のモデルは、日中戦争時の首相、近衛文麿の長男、文隆。実際にシベリアに抑留され帰国できずに亡くなったとのことである。

華麗な貴公子がどうしてそのような目に合ったのか?シベリア抑留でどんなことが起きていたのか?史実とフィクションが混ざりながらその悲劇が語られていく。という内容。

開演後、序幕からすごい舞台だなと思っていただが、正直、1幕目の途中は、秀隆の留学中のダンスパーティーシーンで日本人が金髪かつらをつけて踊っているなど、滑稽な印象が強くてかなりテンションが低下した。しかし、2幕目に入ってからは、舞台に目が釘付けになり、涙は出るは感動するわで大変だった。日本人として、戦争を知らない身として、見に行って本当に良かった。

Showa3bu_300私にとっては、日本史の単語に過ぎなかった「シベリア抑留」という史実を知るきっかけとなった。60万人もの日本人が第二次世界大戦後ソ連に抑留されて、極寒の地で衣食住もままならない環境下で過酷な重労働を強いられ、うち6万人が帰国できずに命を落している。そして、日本への帰国事業は10年以上も続いたとのことである。

「異国の丘」というのはそんな抑留された人々の間で実際に歌われ伝えられた歌であるとのこと。

戦争中の悲劇については色々な所で語られることが多いように感じるが、戦争が終わり、復興と平和への道を歩き出した日本史の中でそんな事実があったのかと思い知らされた作品であった。

今回のパンフレットの浅利慶太の解説を読むと、浅利自身が全ての戦争を否定してはいないとわざわざ書いているが、同時に、

例えどんな崇高な目的があったとしても、戦争は民衆の、国民の凄まじい犠牲を伴って戦われるということである。

としている。このため、戦争を決断する人はこのことを深く心に刻まなくてはならないとしている。もちろん、政治家だけでなく、メディアをはじめ、国民全ての人が責任を問われる。

その上で昭和の大戦争については、当時の指導者たちにそれだけの認識、覚悟があったのかと疑問を投げかけている。私も、当時の関東軍を中心とした軍部は言わずもがな、政治家、戦争への世論をかき立てたメディアなどの事態認識の甘さや「行きがかり」を止める理性や勇気の無さがあったと思わざるを得ない。

結果、多くの民衆が徴兵され、勝ち目のない戦争を戦い、戦後もこうしたシベリア抑留という悲劇を生んだのであろう。国民の凄まじい犠牲のほんの一例が本作のエピソードなのだろう。本作のクライマックスを見るとそんな思いにさせられる。

P1100664_250 これまで、こうしたメッセージ性の強い演劇は見たことがなかったが、小説や映画よりも生で演じる演劇の訴える力の強さを実感した。戦争が終わってから60年以上が経ち、日本の戦争の悲劇が風化しつつあるが、舞台という場での疑似体験は私にとって貴重なものになった。

観客の年齢層は幅広く、20代前半から、80代くらいの高齢の方々まで、きっと思い思いの感想を持ったことだろう。

橋本元首相も涙を流して本作品を見たとのことである。戦争遺族問題は忘れられてはならないことだし、こうした作品を見ると、国際政治と純粋に戦没者に対する気持ちの間で靖国参拝を政治家が揺れる気持ちも大変理解できる。それにしても、捕虜との名目で連れ去られ、国際条約に反する奴隷の様な扱いを受けて6万人もの日本人がシベリアで死んでいるに関わらず、ロシア政府への謝罪要求はうやむやになっているという。こうした点も疑問にもってしまった。

昭和の歴史三部作は、次は来月の南十字星である。こちらもぜひ見に行きたい。

- 本日の主な出演者 -
九重秀隆: 荒川 務
宋愛玲: 佐渡 寧子
劉玄: 青山 祐士
神田: 深水 彰彦

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2008年4月19日 (土)

「WICKED~誰も知らない、もう一つのオズの物語」を見て

Dsc_2467_250 ブロードウェイミュージカル「WICKED」の劇団四季版をカレッタ汐留に見に行ってきた。サブタイトルの「誰も知らない、もう一つのオズの物語」にある通り、「オズの魔法使い」のプロローグと言える外伝である。そして、グレゴリー・マグワイアの小説「オズの魔女記」が原作になっているそうだ。

ドロシーが竜巻で飛ばされたオズの国には良い魔女と悪い魔女がいた。ドロシーは悪い魔女をやっつける訳だが、悪い魔女はなぜ悪い魔女なのか?本当に単純に「悪い」魔女なのか?と言ったことが語られている。うまいところに目をつけたなぁと思う。

ただ、ストーリーは正直言って、学芸会に毛の生えたようなものだった。特に第一幕は、あまり面白い展開もなく、見ていて若干辛かった。第二幕に入ると、物語も展開し始めるのだが、それでも「は~、なるほどね!」と思う程度で終わってしまった。

アメリカ人にとっては国民的な物語である「オズの魔法使い」と言っても、日本人の私には大した思い入れがないせいだろうか?こうした物語を見るには年を取り過ぎているせいかも知れない。おそらくその両方だろうと思う。

パンフレットにも書かれているが、ブロードウェイではティーンエージの女の子から圧倒的な支持があるそうだ。納得がいく…。これまたなるほどである。

しかし、音楽は素晴らしかった。曲は、第一幕の最終曲「Defying Gravity」(重力に逆らって(と訳せばよいのか?))が一番印象に残った。このミュージカルのテレビCMにもなっているあの曲である。

P1100580_300_2 俳優さん達の歌も大変上手なので、安心して聞きほれることができた。特に、主役の人達の歌には感心し、中でも、緑色の肌の悪い魔女エルファバの歌声が印象に残った。

終わった後は、この作品のイメージカラーの緑にちなんで(?)、同カレッタ汐留の地下1階にある茶寮 都路里(つじり)の抹茶ソフトクリームを。京都のほろ苦い味が美味しかった。

「オズの魔法使い」のあらすじをうろ覚えの人は、この作品を見る前に、復習することをお薦めします。

- 本日の主な出演者 -
グリンダ: 苫田 亜沙子
エルファバ: 樋口 麻美
ネッサローズ: 山本 貴永
マダム・モリブル: 武 木綿子
フィエロ: 前田 貞一郎

素晴らしい歌と演技ありがとうございました。

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2008年4月10日 (木)

今年の桜

桜の旬はもう過ぎてしまったが、今年は色々な所でこの春の到来を楽しむことができた。昨年まではこの時期には出張していることが多かったが、今年は東京でのんびりできたのである。

通りすがりに携帯電話で撮った写真、花見に行って撮った写真などなど。せっかくなので、いくつか載せてみることとした。

1.砧公園(2008年3月29日)

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広い芝生広場を囲むように桜が植えられているが、家族連れや仲間うちの花見客でいっぱい。天気にも恵まれ満開の桜を楽しめた。花見の客層は、地域性のためか比較的上品な感じの人が多かったと思う。

2.神田川・早稲田周辺(2008年3月30日)

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小学生当時に自転車の遠乗りでよく出かけた神田川周辺。この日は残念ながら曇りがちな天気だった。神田川は昔は生活廃水汚染なのでまったくのドブ川だったのが、最近はずいぶんきれいになってきた。しかし、この写真では天気と私の腕が悪いせいか、ドブ川のようにも見える(汗。地元の熟年グループや家族連れなどが多かった。桜を背景にのんびり走る都電も印象的。

3.六本木アークヒルズ周辺(2008年4月1日)

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昼休みに食事に出た帰り。アークヒルズではこの時期、桜祭りが開催され、家族連れなどでにぎわっている。写真の奥はオープンカフェのMikuni Cafeだが、落ち着いて桜を見ようとする人の席待ちで、長蛇の列だった。

4.新宿御苑(2008年4月6日)

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いつもの新宿御苑。冬場も人がまばらで気持ちいいのだが、今年の冬はあまり行かなかった。久しぶりに行ってこの桜景色なので、あまりの人の多さにビックリ。御苑なので、あまり大騒ぎをしている人はいなかったが、砧公園と比べると客層はやや柄が悪かった。アルコール類は持ち込み禁止のはずなのだが、暗黙の了解なのか、大半の人がアルコールの持込み、赤い顔でフラフラしている人もちらほら。ただ、御苑ということで、大騒ぎをしている人達はいなかったのが救いであった。

以上が、今年の桜。以前、日本から贈ったというワシントンの桜を見に行ったことがある。そちらもかなりきれいなもので、全米から桜見物の人が集まるとのことだった。しかし、やはり日本の桜は良いものである。「いよいよ春だ」という華やいだ気持ちにさせてくれる。

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2008年4月 8日 (火)

「蒼穹の昴 -1」を読んで

Sokyu1_250 「蒼穹の昴 -1」(浅田次郎著、講談社文庫、2004/10初版)

どうも中国歴史物小説に嵌ってしまったようである。水滸伝もそこそこに本書も平行して読み始めてしまった。1996年4月に刊行されたものの文庫版である。上下巻を四分冊にした第一巻。

まだ全体の流れがよく分からないのだが、第一巻は、1886年に始まる。

かつて栄華を誇った清国が滅亡に向かいつつある時代。アヘン戦争、アロー号戦争に敗北し、イギリスに香港を割譲、アヘン貿易容認をさせられた。続いて、国内でも反乱が頻発。清仏戦争ではフランスに敗れて、ベトナムも失った。

産業革命で近代化に成功したイギリスを中心とするヨーロッパ諸国の植民地政策。対して、政治・経済ともに近代化を拒み続け、旧態依然とした体制で衰えていくだけの清国。

そんな時代遅れの清国の政治体制を象徴するかのような「科挙」と「宦官」。この地位に就いて権力の階段を登っていくのが本作品の主人公と思われる幼馴染の二人。

もとは高名な占い師の言葉、「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう。」、「天子様のかたわらにあって天下の政を司ることになろう。」をそれぞれ自分自身の宿命と信じて生きていく。この二人が清国の危機的な状況の中でどんな風に覇道を歩んでいくことになるのか?

そんなストーリーのようである。

第一巻は、梁文秀(リアンウエンシュウ)が科挙試験に一番の成績で合格し、一方、文秀の幼馴染みの李春雲(リイチュンユン)は貧しさから抜け出るために、宦官に身を投じるところで終わる。

著者は、執筆に膨大な取材や調査をしたのであろう。科挙試験についての詳細な記述は、読むにつれて試験の厳しさ、受験者の緊張感を疑似体験させられるほどのものである。一方、宦官になることを浄身というようだが、その手術の様も詳細に描かれ、こちらは男であればなおさらのこと、本能的な恐怖を感じてしまう。

まだ一巻目であるが、数ページを読み始めただけで物語の中にぐいぐい引き込まれる力強さのある作品である。歴史的背景の描写も十分で、この清国時代の中に自分がタイムスリップしたような気持ちになる。歴史の荒波の中で、梁文秀と李春雲の二人がどんな運命を辿っていくのか?いやぁ面白い。これからの展開が気になって仕方がない。

浅田次郎作品の中で名作に位置づけられる作品とのことだが、四分の一しか読んでいない今の段階でも納得できる。

次巻以降の展開が全くもって楽しみである。

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2008年3月23日 (日)

絶景の富士山が見える宿~湖山亭 うぶや(山梨県南都留郡、河口湖)

久しぶりに温泉旅館に行ってきた。河口湖の「湖山亭うぶや」である。景色の良さで有名な宿であるが、あいにくの悪天候。雨は上がったものの、暗い雲がたちこめており不運さにがっかりしながら運転していった。

宿に着き部屋に入ると、まず畳が青々として掃除もとてもきれいにされているのに満足。とても良い第一印象である。一服してから温泉に入りに行ったが浴場もきれいで良かった。

浴場は、2、3階が男湯で、4、5階が女湯。どちらからも河口湖越しの富士山を楽しめるようになっているようだ。男湯は2階が大浴場、3階が露天風呂、ジェットバス、サウナ。裸のまま階段で行き来できるようになっている。

さて、お楽しみの食事はこんな感じ。

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前菜。色とりどりの組み合わせで食事開始。楽しみ楽しみ。夜になれば、どうせ景色は見えないので、気を取り直して食事を楽しむことに。

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吸物(鯛のすり流し)。土瓶蒸しのような形である。中には海老しんじょも入っていた。

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赤魚の粕漬け。右に焼き物の素材とふかひれ茶碗蒸し。

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火鉢(特選和牛)。にんにくチップと一緒に焼いて食べた。特選というだけあり美味。焼き加減を間違えないよう、様子を見てすぐ食べないと。

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ふかひれ茶碗蒸し。この旅館の名物料理とのこと。茶碗蒸しの上にふかひれ餡がかかっている。贅沢を言えばもう少しふかひれがたくさん入っていると嬉しいが、美味しかった。

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酢物と煮物。 普通。

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煮貝五目寿司。普通。

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紅塩プリンと花見団子。 塩のプリンというのは初めて食べたが、カラメルソースの甘さと合わさってなかなか良かった。

「明日天気になーれ!」と願をかけて、朝早くに目覚ましをかけて寝た。

翌朝。

障子とふすまを開けて現れた景色に驚いた!

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河口湖と富士山が客室から楽しめるとの評判にたがわぬ素晴らしいものであった。

これまでの人生でこんなに綺麗な富士山を見たことがなかったので、本当に感動した。

旅館前の河口湖畔からの写真がこれ(クリックすると拡大)。

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まるで、小学生が絵に描くような「逆さ富士」である。悠然と居座る姿があまりに美しく、日本人に生まれて良かったと思いながら、何とも言えないめでたさを感じてしまった。

前日までの悪天候のおかげで、この日の富士山は雪の化粧直しをしたとのことである。実は、昨日の天気は、かえって今日の幸運につながったようである。

「うぶや」では、客室、温泉からもこの風景を楽しめる。何とも贅沢なものである。サービスも行き届いていて大変気持ち良く宿泊することができた。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で、坂本竜馬が盗賊の藤兵衛を共に江戸に向かう途中、生まれて初めて富士山を見て感動する場面がある。藤兵衛を諭しながら、自分は富士山を見て「日本一の男になりたいと思った」と竜馬は語っている。

彼らは、太平洋岸を歩きながら夕日を浴びた山を見て、そんな話をしている訳だが、

血の気の熱いころにこの風景をみて感じぬ人間は、どれほど才があっても、ろくなやつにはなるまい。

と話す竜馬の気持ちに賛成である。やはり、♪富士は日本一の山♪である。

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