« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

2007年10月31日 (水)

「GT-R」あれれ、銀座にやって来た

昼間、外出中に銀座・日産ギャラリーの前を通りかかったらGT-Rが!ランチを取る店を探していたのだが、ついつい立ち寄ってみた。

P1000040_300

平日昼間のため、この通り快適さ。

P1000041_300

みんなコクピットに乗り込んだり、街行く人は「あれっ!」と足を止めたり。シルバーと赤の二台が展示されている。

P1000044_300

コクピットに座った感想は、当然だが「スポーツカー」。先代のGT-Rは座った時には、もっとホールド感が強く、戦闘機のコクピットに乗ったかのような印象を持ったのだが、これはきちんと「自動車の座席」という感じ。私の記憶違いだろうか?

また、ドアの開閉時の感覚が「バチャッ!」と金属音が強く、開け閉めを繰り返すと立て付けが悪くなりそうな、そんな感想を持った。「おもてなし」などではなく、「とにかく走りに重点を置いているのだ!」という硬派なコンセプトかも知れないが。

P1000045_300

それにしても、なんかいいですね、こうゆっくり見れると…。

全体には「かっこいい!」というのが素直な感想。「走り屋」という懐かしい響き(死語?)がピッタリの車。税込7,770,000円~8,347,500円。834万円のプレミアムエディッションは後部座席の中央にBOSEのスピーカーがその存在を大きく主張していた。

先週書いた通り、東京モーターショ-のプレスデイ初日はカルロス・ゴーンが見えないくらいの混雑。そして、日曜日の一般公開日の朝一番にも行ったが、この混雑…。

P1090750_300
10月28日(日)午前の東京モーターショー。

GT-Rを見たいだけなら、銀座・日産ギャラリーで十分。帰りに有楽町にオープンしたばかりの丸井も見れるし。

ただ、休日などの混雑時には、コクピットに乗る時間を制限したりするとのこと。外出で平日に銀座方面に行く人は立ち寄ってみる価値ありです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月29日 (月)

結婚おめでとう会

週末には、銀座二丁目の路地を入った所にあるオザミデヴァン本店にて昼食会。ビジネススクールつながりの登山で知り合った友人Hさんの結婚お祝い会である。

9061_300
オザミデヴァン本店(フランス料理店)

約2年前に一度体調を崩すまでは、ほぼ毎回参加していた登山の集まりである。今でも毎年夏に富士登山をしている他、時々ホームパーティーや野外BBQを開いたりしている。私はもっぱら最近は軟弱なイベントばかりに顔を出しているのだが…(苦笑)。

190a_300
ワインが美味しい店ということだが、確かに美味しかった。これは一皿目でサーモン。白ワインが美味しかった。

こうした形で交友関係が広がるのは楽しいことである。この日の二人は違うのだが、この集まりの中で3組も結婚したカップルが出たというのも大したものである。

B4f5_300
次に出てきたスープ。

この集まりの登山は体育会のような厳しいノリで、「誰よりも早く頂上に登り、地上に戻る」、「気を引き締めろ!遊びじゃないんだ!」くらいの勢いで登るので、かえってお互いを思いやる気持ちが出るのだろうか?

2ad3_300
メインに選んだ肉。この店の料理は全体に味付けが濃い感じがして、一緒に飲んだ赤ワインとの相性も良かった。

はるか昔に合コンではなく、合ハイ(合同ハイキング)という言葉が大学生の間で流行ったことがあると聞いたことがある。確かにハイキングという軽いノリで山歩きをしていれば、仲良くなりやすいのかも知れない。

9ca9_300
ハロウィーン用のオーナメントが飾られて可愛い雰囲気。

親族だけでやったという結婚式、新婚旅行の写真などを見せてもらった。同伴していただいだシンガポール出身というご主人もハンサムで性格も良く、流暢な日本語を話されていた。

末永くお幸せに!ご自宅で開催予定のBBQパーティー、楽しみにしています。

銀座オザミデヴァン本店(Aux Amis des Vins)
http://www.auxamis.com/
東京都中央区銀座2-5-6 P.Vビル
電話: 03-3567-4120
定休: 日曜
営業時間: 17:00-深夜2:00、土・祝 12:00-24:00。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月28日 (日)

「水滸伝 ⑧ 青龍の章」を読んで

Suikoden8_250 ネタバレありです。

「水滸伝 ⑧ 青龍の章」(北方謙三著、集英社文庫、2007/05初版)。

官軍が梁山泊にとっての要衝・独竜岡に難攻の軍事拠点を築いた。官軍の拠点は祝家荘(しゅくかそう)。近隣の扈家荘(こかそう)、李家荘(りかそう)を巻き込んで、秘密裏に大規模な拠点が作られていった。

独竜岡は無数の罠で武装されており、この拠点を何とか排除しようという梁山泊は攻めあぐねていた。このままでは、梁山泊は一気に弱体化させられてしまうと危機感を抱く。

独竜岡内で隠遁生活を送る解珍解宝の親子は、官軍の動きに気づく。また、李家荘の保正・李応は官軍を阿附迎合する解家荘の動きに疑問を抱き始める。

梁山泊の柴進花栄は、登州の官軍将校 孫立に接触し、梁山泊への参加を呼びかける。

一方、難を逃れ、青蓮寺の李富のもとに戻った馬桂は、李富を覚醒させようとする聞煥章の企みで惨殺される。これを梁山泊の仕業だと思い込んだ李富は強い復讐心を抱き、梁山泊殲滅を誓うのだった。

梁山泊はどのようにして独竜岡を攻略するのだろうか?

************************

本巻は、これまでになく大規模な軍事作戦が行われる。梁山泊の独竜岡攻略戦、官軍による二竜山・双頭山攻略戦、そして、独竜岡内でのドキドキする駆け引き。

相変わらずの林冲の強さ、大活躍が際立つが、本巻では李逵が強烈に強い。「えっ?」と思うほどの大活躍である。官軍の攻撃は物量という点では、次第に勢いを増している。しかし、まだ、力が弱い。そんな印象である。

また、本巻からは、水滸伝の中でヒロインなっていくだろう(?)扈三娘が登場する。美人で男勝りの女戦士という設定である。

このブログを書きながら、私が中学生の時にしばらく読んでいた栗本薫氏のグイン・サーガに出てくるモンゴールの公女アムネリスが似ていると思い出した。このグイン・サーガも現在100巻を優に越え、1巻から30年近くが経とうという今も未完で続いているというのはすごいものである。最近は全く読んでいないのだが、一体いつ完結するのだろうか?

この水滸伝は、全19巻に対して本巻はまだ8巻と半分にも満たない。今のところ本巻がこれまでの中で一番面白かったと言える。

また、登場人物では、6巻の感想で書いた通り、林冲秦明将軍は相変わらずかっこいい。しかし、聞煥章は、志がない、やはり文官で戦に弱い、能力は高いが手段が卑劣、ということで私のお気に入りリストから脱落。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月24日 (水)

東京モーターショー2007開幕!!

東京モーターショー2007が開幕した。今日から11月11日までで、一般公開は10月27日からとのことである。私はラッキーなことにプレスデイの今日からのチケットが入手できたので、早速、幕張メッセまで行ってきた。

プレスデイ初日の今日は、テレビニュースでもやっているように各社の報道向け発表が一日中次から次へと行われる。

私は、トヨタ・レクサス、BMW、スバル、三菱、ホンダ、日産の発表を見に行った。

今日は、会場全体では、出展社関係者、プレス関係者、一部の特別招待者くらいしかいないので、週末に比べて極端に空いている。しかし、大半の人がプレス発表に足を運ぶため、私の行く先々のブースでは常に人垣が出来ていた。

そんな中、今年の主役はまぎれもなく、日産の新型GT-Rであった。

GT-Rの発表を待ちわびる日産のプレス発表会場はこの混雑である。自動車もゴーン社長もほとんど見えず…。

P1090643_300
前の方の人は優に30分以上前から場所をキープしていたようだ。

結局、この混雑にめげそうになりながらゴーン社長のスピーチを聞いていただけ。プレス発表が終わり、しばらくたってようやく最前列に行けたので、撮影した。

P1090678_1024
この角度からのスタイルは以前から発表されているが、やはり格好いい。

P1090681_1024
今回正式発表された顔つき。数日前に米国のWebsiteでリークされていたが、やはり実際に見ると印象的である。ただ、第一印象ではフロントバンパー付近のデザインがいまひとつ好きになれなかった…(若干、アリクイまたはドジョウっぽい?)。

P1090684_1024
会場脇ではタテ切りにされたGT-Rも展示されている。

日産の高級車ブランドは海外ではインフィニティだが、このGT-Rは海外でも日産ブランドで売り出されるそうだ。海外でも販売するために、スカイラインの呼称が消えるのは残念だが、私達の世代にはGT-Rは和製スーパーカーというような何か特別な響きがある。

GT-Rはやはり日産のシンボルなので、インフィニティブランドではなく日産ブランドとして発売されたのだと思う。

今日、ワールドビジネスサテライトを見ていたら、何年も仲良くしていただいている日産の方がGT-Rのマーケティング責任者として出演していた。ぜひ、この成功で、最近少し元気がなくなっている日産ブランド、ひいては日産の業績が元の回復軌道に早く戻れることを期待したい。

GT-Rの話題ばかりになってしまったが、今回はそれと呼応するように、主要各社からスポーツカーの発表が多い。

トヨタからは、コンセプトカーのFT-HS、レクサスのLF-A、IS F。ホンダからは、CR-Z。など。

P1090564_1024
トヨタ FT-HS

P1090552_1024_2
レクサス LF-A

P1090547_1024_2
レクサス IS F

P1090638_1024_3
ホンダ CR-Z

こうしたスポーツカー出展の背景に何か海外での流れがあるのかも知れない。あるいは、これらのうちコンセプトカーはハイブリッドであることから、エンジン、モーター、バッテリーと多くのパーツを詰め込まなくてはならないのに、こんなに流麗なスタイルを実現できるという技術力をアピールしたいだけなのかも知れない。しかし、日本国内で考えると、若者の需要掘り起こしという面もあるように感じた。

日本の自動車販売は冷え切っている。台数の減少、軽自動車へのシフト。要因については様々なことが言われている。

① 景気が回復しても賃金が伸びない。
② ガソリン高。
③ 性能向上で、自動車の耐久年数が長くなり、買い替え需要が出にくい。
④ 若年人口の減少。
⑤ 自動車ニーズの高い地方都市で特に高齢化が進んでいる。また、地方の賃金回復の弱さ。
⑥ 若年層全体の自動車への関心低下。

P1090615a_1024_2
芸術品とも言えるフェラーリを超えるスポーツカーはなかなかないが…。

こうした文脈で考えると、スポーツカー投入は、「⑥ 若年層全体の自動車への関心低下」への対策なのだろう。加えて、子育てが終わり退職したお金持ちの熟年層へのターゲット商品でもあるのだろう。それほど大量に売れるカテゴリーではないだろうが、軽自動車や大衆車に比べれば利益率が高いこともその理由だろう。

最近の若年層は、確かに自動車への関心が低いように感じる。デートの必需品でなくなっていることが大きそうである。きっと、女性に「カッコいい車に乗っている男性はカッコいい」というイメージを持ってもらえるようにマーケティングしていくのが理想なのだろう(もちろん、難しいことではあるのだろうが…)。そう言えば、昔はプレリュードの彼とか、スープラの彼とかいう風に女性が彼氏を友達に紹介していた時代があった。きっと今はそんな風には言わないのだろう。また、GT-Rの彼という言葉が復活するかは定かでない。しかし、GT-Rマーケティング責任者のKさんの努力は、先述のように日産の業績だけでなく、日本の自動車市場の回復のきっかけ作りとなるよう祈っている。

【オマケ】
P1090659_1024_3 

実は、このレクサス LF-Xh(現ハリヤーの次モデル。ハイブリッド)が楽しみだった。東京モーターショーが世界初公開である。これは、コンセプトカーで実車は2009年発売とのことである。う~ん、なかなかカッコいい。これからどんな風に開発が進んでいくのか楽しみである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月23日 (火)

エコ作 ~ 鋼鉄の野菜?

JFEホールディングス㈱が株主優待を始めた。JFE設立前から株式を持っているので、株価は買った時から7~8倍になり、無配だったのが復配し、それが前年度には12円配当になったので、はじめに投資した元本をもとに考えると配当利回りで優に10%以上。大変成功した投資である。

そんなJFEが今度は株主優待である。以前から、個人株主向けの製鉄所見学会を主催するなどしていた。もちろん、株主優待といっても自動車用鋼板やH形鋼が送られてくるわけではない。突然、数ヶ月前に「無農薬野菜を送る」と言ってきたのである。

製鉄会社が無農薬野菜?はあっ?!私は、本業以外のわけの分からない多角化をする会社が大嫌いである。趣味でわけの分からないことをしないで、株主のことをもっと考えて欲しいと思うのである。「こんなことをやっていたのか!?」と半ば怒りながらも、もらわなねば損だと思い、とりあえず「送付を希望する」返信しておいた。

そんなことは、すっかり忘れていたのだが、今週ようやく製鉄会社が作った野菜が送られてきた。

開けてびっくり!

P1090532_250

写真のようにビニル袋にキレイに入れられた見た目にも美しいレタスが段ボールいっぱいに送られてきたのである。作っているのは、性格にはJFEグループ会社のJFEライフ㈱。

実際に食べてみてまたびっくり!美味しい!シャッキリ感がありながら、とても柔らかい食感で、味も柔らかく繊細。久しぶりに野菜で感動した。

そこで調べてみたら、「エコ作」と言い、無農薬の安心野菜ということらしい。

しかも、2004年の日経優秀商品賞の一つとして、日経MJ(日経流通新聞)賞を受賞しているとのことである。と言いながらもこの賞はあまり知らなかった。しかし、一緒に受賞していたのは、東ハトの激辛スナック菓子「暴君ハバネロ」、花王のシャンプー「アジエンス」、旭山動物園のアザラシを間近で観察できる「あざらし館」などである。やはりスゴイのではないか?

ウェブサイトで通信販売をしている他、伊勢丹、松坂屋などの百貨店各店、イトーヨーカ堂、大丸ピーコック、ザ・ガーデン自由が丘などのスーパー各店で取り扱っているそうだ。また、いくつかのレストランでも扱っているそうだ。

意外と大したモノだと感心した。

だからと言ってJFEがこのような事業をすることに納得したわけではないし、株主優待をするなら現金配当でよいのでないかという気持ちは変わらないが、このレタスを食べてみて何となく嬉しかった。

今回は、経済面だけでなく、株主に会社に対しての愛着を持ってもらうための株主優待も一定の意味があるんだなぁと実感した。ワタミなどが株主優待を縮小している世間の流れと逆行するようなJFEの行動だと思ったが、まぁ今回はレタスの味に免じて大目に見ることにしよう(笑。

このレタスは少し値段が高めだが、一度は食べてみる価値がある。おすすめ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年10月20日 (土)

だから、な〜に?

と、言われそうですが…。

Dsc_4055_250

いただきモノのトイレットペーパーです。

「福の紙」と「開運」ということのようです。運が付くように、とまでは申しません。

たまにはこういうのもいいかな?と思いまして…。

下らないですよね?下ると困りますし。

つまらないですよね?つまっても困りますし。

まあ、水に流して下さい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月19日 (金)

地元(池袋)の祭り「御会式」

10月16~18日、日蓮聖人の供養のための祭り「御会式」が私の地元、池袋・雑司ヶ谷で行われた。特に17~18日には、写真のような花に飾られた万灯、纏(まとい)、太鼓と鐘のリズムで盛大に行われる万灯行列は圧巻。

P1090458_250
池袋を出発した万灯行列。纏(まとい)、太鼓隊、万灯(白い花でおおわれた灯火)が沿道の人を楽しませる。

17日は池袋西武百貨店前から夜7時に出発し、この雑司ヶ谷地域で最も古い法明寺鬼子母神堂まで行列を行った。御会式では、各町内会などの単位で講を作り、行列を行うのである。今年は、17日の行列には25もの講が参加した。

私が子供の頃には、深夜12時過ぎまで太鼓と鐘の音が聞こえていたが、最近は夜11時頃までとなったようである。これだけ多くの講が参加していると夜7時の出発と言っても最後尾の出発はずっと遅い時間になる。そのため昔は、子供は早い時間に出発する講に参加するよう言われたような気がする(最近はどうかよく知らないが…)。

P1090463_250
勢いよく振られる纏(まとい)が力強く池袋~雑司ヶ谷一帯にひるがえる!

私も小中学生の頃にこの万灯行列に参加していたが、踊りながら太鼓を叩いて大声で出すと、肌寒い夜でも汗だくになる。また翌朝は、力任せに太鼓を叩いたせいで手の皮が剥け、大声を出したせいで声が枯れてしまっていた。しかし、子供同士では参加した者の連帯感のようなものができて何とも良い気持ちになったものである。

仏教というと「お香とお経」という静かなイメージが強いが、日本を含めた多くの国で歴史的に政治との結びつきも強い・強かったのは言うまでもない。欧米におけるキリスト教に近いものである。

しかし、キリスト教と聞いて思い浮かべることの一つに、ニューヨークのハーレムなどの教会で黒人牧師と信者がゴスペルを歌いながら熱狂するという風景がある。ゴスペルでなくとも教会での賛美歌を思い浮かべる人もいるだろう。宗教などが、民衆を帰依させるための力を持つためには、こうした音楽を通じた熱狂という要素は有効に機能するのだと思う。

P1090505_250
鬼子母神の参堂に入ると両側に露店があるため、人が溢れて歩きにくく、さながらラッシュのよう。

さて、この御会式を見ていると、仏教文化での民衆の熱狂というものを強く感じることができる。

沿道から見ていると参加している人の多くは、表と裏に分かれて演奏する太鼓のリズムに身を任せて興奮状態になっている。まさに「ハレ」である。大昔はこのような祭りを地域最大のイベントとして開催し、その中心に寺があったのだろうと想像させられる。

本来は前述の通り日蓮聖人の供養行事なので、行列中は飲酒・裸などは禁止されているのだが、現実には思い思いの格好で、ビールを飲みながら参加している人も少なくない。しかし、であるがために、今の時代では参加している人が高揚感や参加意識を高められるのだと思う。ロックコンサートなどと同じようなものか。

P1090501_250
鬼子母神内に入った行列。境内にお参りしゴール。この後、法明寺に移動して解散。

沿道でじっと行列を見ていると、今住んでいる自宅付近の商店街の人、失礼ながらすっかり忘れていた幼なじみのご両親などにばったり会ったりと面白いものである。25年ぶりくらいに会う方もいたりして、驚き、あまりに久しぶりのことに何を話したらよいのか分からなくなってしまった。しばらく、海外やら都内でも別の場所に住んでいたので、幼少の頃から育った町に帰ってくると面白いものだなぁと感じた。懐かしいリズムを聞き続けていると、ついつい太鼓のリズムを口ずさんでしまう。

明治通りを埋め尽くす万灯行列とその生み出す太鼓・鐘のリズムはなかなかのスゴさである。見たことのない人は、ぜひ一度、この仏教文化の迫力を一度味わってみてはどうだろうか?毎年この時期に開催されている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月15日 (月)

「水滸伝 ⑦ 烈火の章」を読んで

Suikoden07 ネタバレありです。

「水滸伝 ⑦ 烈火の章」(北方謙三著、集英社文庫、2007/04初版)。

蔡京が抜擢し青蓮寺に送り込んだ聞煥章の改革により、官軍は強化されつつあった。

宋江ら一行は太原府山中に孤立させられ、官軍一万数千に包囲された。石切りの達人 李逵、石積みの達人 陶宗旺が石積みの罠を仕掛け、官軍の攻撃に備えた。

官軍はついに宋江らが潜む太原府山中の洞窟に火攻めを開始した。しかし、石積みの罠の効果は絶大で、ていねいに積まれた石は一つ崩れると全部の石が崩れ、官軍兵士を飲み込みながら山の下へと落ちていくのであった。

飛竜軍、朱どう雷横の兵、林冲の騎馬隊の到着で宋江らは一難を逃れ、双頭山へと辿り着いた。しかし、官軍の追撃を逃れるために殿をつとめてた雷横は単騎官軍に挑み戦死したのだった。

官軍は、了義山に替天行道の旗で偽装した軍を派遣し、少華山をおびきだし殲滅しようとした。挑発に耐えかねた史進ら賊徒は少華山を捨て了義山攻撃に踏み切る。

了義山を落とすことはできたが、重傷を負った阮小五は大軍に追われ梁山泊に逃げ延びる途上で命が尽きた。晁蓋ら梁山泊からの救援部隊の到着で史進らは梁山泊に合流できたが、阮小五はじめ犠牲も大きかった。

その頃、魯智深あらため魯達は、雄州の将軍 関勝を梁山泊に引き入れるべく雄州に滞在し、関勝に接触を図るのだった。

官軍は、梁山泊、二竜山、双頭山の真ん中に当たる独竜岡の集落に大群を目立たぬように進駐させて周りを罠で固め、三山の賊徒を一網打尽にする策略を立てつつあった。

梁山泊の間諜 時遷は、馬桂楊志殺害に深く関わっていたことを突き止め、馬桂を処断しようとしたが、その寸前に王和に殺された。

************************

本巻では、太原府、了義山での二つの戦いが描かれている。これまでの不甲斐ない官軍が次第に強くなっていく様が描かれている。梁山泊は宋江と史進がついに梁山泊に合流し、体制強化が進む。

無尽蔵とも思える兵力を擁する官軍に対し、少数精鋭の梁山泊。替天行道に心を打たれ梁山泊に加わる者が後を絶たない一方、官軍の前に散っていく漢の数が増え始めた。

本巻では雷横、阮小五、時遷の三人が非業の死を迎える。特に単騎で官軍に立ち向かっていく雷横の死は壮絶そのものである。

俺は、まだ立っている。雷横は思った。男は、決して倒れたりはしないのだ。

私が読んだ刷の文庫本の帯に引用されていた文章だが、まさにこうした格好の良い男の最期なのである。

おまえは、生きている、阮小五。私の心の中で、生き続けている。

阮小五が死の淵にある時、駆けつけた晁蓋が語りかけた言葉である。これからも梁山泊、官軍ともに多くの魅力ある登場人物がさまざまな形の死を迎えていくのだろう。

死というものを美化してとらえるのには、私は違和感を覚える。だが、この北方水滸伝の世界にはまりながら読んでいると何とも格好いいのである。他の登場人物とともにその死を惜しみ、涙してしまいそうになるのである。

一緒に本書を読み進めている家族に言われて気づいた。

替天行道の書には具体的には、何が書かれているのだろうか?

読んだ者は震え、涙し、暗誦できるようになるまで繰り返し読むとのことである。宋江が昔、理不尽な宋の支配を憂い、どうするべきなのか悩んだ内容が書かれているようである。しかし、具体的に何が書かれているかの記述は乏しい。一文の引用ももちろんない。

そう思い始めると、本書の筋とは別に気になってしまうのである。どこかでそんな詳しい記述が出るのだろうか?おそらく否であろう…。ついついこんな風に茶化したくなるのも、それだけ北方水滸伝にはまり始めているからかも知れない。これからの展開も気になるなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月11日 (木)

「任天堂カンファレンス 2007.秋」の感想

幕張メッセで任天堂のイベントが開催された。東京ゲームショウに出展しなくなって久しい任天堂は毎年、同様のイベントを開いている。招待制になっていたが、メディアと業界関係者などおそらく1,000名以上が参加していたと思う。

Nintendo07250 冒頭に岩田聡社長の講演、続いて宮本茂氏による「WiiFit」の実演。そして、Wii、Nintendo DS新作・開発中ソフトの体験コーナーでの試遊。13:30~18:00までの開催であった。

岩田社長の講演

ここ数年の任天堂のゲーム人口の拡大戦略の成功談、そして今回のテーマの継続的なゲーム人口の拡大のための戦略が語られた。

そのための施策として、今回はWiiの次の一手が語られた。

店頭で販売されていないゲームをインターネットを通じてダウンロードできる「Wiiウェア」、新ゲームファン開拓のための「WiiFit」、そして、数々のコアゲーマーのための新作ソフトの発表。今回は特にPS2向けでファンの多かったカプコンの「モンスターハンター」のシリーズ3作目がWiiへの独占供給となることが発表された。

インターネット・ゲーム・ダウンロード・サービス「Wiiウェア」。パッケージソフトを開発・販売する体力のない会社でもゲーム業界で機会をつかめるようにした点が面白い。これまでも懐かしのゲームをダウンロードできる「バーチャルコンソール」はあったが、新タイトルのダウンロードサービスは今回は初である。この手のものは成功を簡単には期待しずらいが、新しい試みとして面白い。新しい才能の発掘につながるかも知れない。市場関係者は当面はアップルのiTunesなどと重ね合わせるのかも知れない。2008年3月サービススタート。

ゲームの定義とゲーム人口の裾野を広げる「WiiFit」。東京ゲームショウの感想で書いたように、OLを中心とした女性層をどうやってゲーム業界にとどめておくかが重要である。今回の講演ではそれだけではなく、家族の中でのゲーム人口の拡大も強調された。ファミコン・スーパーファミコンの頃に家族全員がゲームコントローラーを奪い合った時代を取り戻そうということのようである。年末商戦ではそのために「WiiFit」を全面的にプッシュするようである。WiiFitは今年の米国でのゲームショウE3で発表され好評を博したソフトで、本邦初公開である。「はじめてのWii」、「Wiiスポーツ」以降、こうしたタイトルがなかったので、今後の動向が楽しみになった。

コアユーザー向けタイトル。そして、カプコンの「モンスターハンター3」の投入。Gamecubeでのバイオハザード投入の失敗が苦い記憶だが、今回はWii版バイオハザードのヒットもあり、コアゲーマーの惹きつけが期待される。また、カプコンからは「バイオハザード・アンブレラ・クロニクルズ(バイオゼロのガン・シューティング・ゲーム・バージョン?)」以下、これからもバイオハザードシリーズはガン・シューティング・ゲームとして順次Wiiに移植されるようである。

もう一つ。従来、任天堂のゲームでは、任天堂のソフトばかりが売れると言われきた。しかし、サードパーティーソフトの割合が増えてきていることも語られた。06年のDSソフト売上は77%が任天堂のソフトだったが、07年には50%に低下していると語られた。「ぜひ、サードパーティーにも任天堂向けソフト開発をがんばって欲しい。」私にはそんな風に聞こえたし、このことは任天堂が業界の覇者になるには絶対に必要な条件でもあると思う。

宮本茂氏の「WiiFit」実演

今回のコンファレンスの司会 中井美穂さん、ゲストの五輪メダリストの森末慎二さんとモデルの相沢紗世さんを相手に年末商戦イチオチソフトの「WiiFit」の実演があった。森末さんと相沢さんはCMもやるのだろうか?非常にあっているように感じた。

「WiiFit」には横長の体重計のようなコントローラー「バランスWiiボード」が付属されており、これに乗っかってプレイするのが特徴である。

体のバランスを取りながら行う色々なゲームをプレイして、体重・BMIを計測し、健康管理につなげようというもの。

スキーのジャンプ競技、サッカーのヘディング、フラフープをやったり、ヨガの練習をしたりで、会場に笑いをおこしながらWiiFitのデモンストレーションが終わった。

見ていて思ったのは、「面白そう!」「やってみたい!」。

「WiiFit」は12月1日に、バランスボード同梱で、8800円(税込)。

新作・開発中ソフト体験コーナー

P1090372_250 時間の都合があったので、全てのソフトをプレイすることはできなかったが、「WiiFit」、「バイオハザード・アンブレラ・クロニクルズ」、「マリオ&ソニックAT北京オリンピック」、「スーパーマリオギャラクシー」、「大乱闘スマッシュブラザーズX」、「レイトン教授と悪魔の箱」、「ドラゴンクエストⅣ導かれし者たち」を試してみた。

新しさという点ではやはり「WiiFit」が抜きん出ていた。バランスを取りながらプレイをしていると、ゲームをしているというより、体操をしているようなそんな気になってしまった。きっと発売当初はかなり売れるだろう。これが一瞬で失速するか、それとも他の任天堂の成功作品のように半年、一年と売れ続けるのか?今までゲームをしていない人をひきつける可能性は十分ありそうなので、動向が注目される。

バイオハザードアンブレラ・クロニクルズ(Wii)はマシンガン型のアダプター「Wiiザッパー」にコントローラーを取り付けてプレイするサバイバルシューティングゲーム。残念ながら私はファーストステージのボスキャラ退治はできなかったが、全編シューティングでゲームセンターのような感覚でプレイできるゲームである。

マリオ&ソニックAT北京オリンピック(Wii)は文字通り、マリオとソニックの初競演作品。正直、「だから?」と聞きたくなるコンセプトだが、なかなか面白いソフトだと思った。でも、日本ではソニックの人気はそれほどないし、あまり売れないかなぁ。

スーパーマリオギャラクシー(Wii)は3Dマリオゲームだが、3D酔いをあまりしなかったのが面白い。私はどういうわけか、画面が激しく立体的に動く3Dゲームは酔ってしまう傾向がある。しかし、これは動きを工夫しているのか、あまり酔ったような気分にはならなかった。これはボスキャラ退治もできたのが嬉しかった。

大乱闘スマッシュブラザーズX(Wii)は、コントローラーの使い方も含め、あまり真新しさは感じなかった。

レイトン教授と悪魔の箱(DS)はミニゲームを一つさせてもらっただけ。でも、絵もきれいだし、なんとなく惹かれるゲームである。

ドラゴンクエストⅣ導かれし者たち(DS)はDSの2画面をフルに使っているので、携帯ゲーム機の割りに画面を大きく使えて開放感があるように感じてよかった。最近の若い人にはまだドラクエⅣくらいだとまだ完全な新作なのだろう。と、言いながら自分も買ってしまいそうである(笑)。

今回の全体的な感想。ゲームビジネスは当たり外れのあるヒットビジネスなので、予測を立てるのは難しい。そして、任天堂はここ最近良い状況がしばらく続いてきたので、いくつかの壁(特に、ゲーム人口の継続的拡大、他のコンソールの挽回)にも直面している。今後、いつ息切れするかは、確かに頭に入れなくてはならないテーマである。しかし、今日のコンファレンスを見る限りは、まだしばらくはゲーム人口の拡大を続けられそうな気が感じた。

P1090382_250_2

ノベルティーとして、スポーツタオルとTシャツをもらった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 7日 (日)

「バッテリー」を見て ★★★★★

Battery_250 あさのあつこ原作の同名ベストセラー小説の映画化。監督 滝田洋二郎、出演 林遣都、山田健太、鎗田晟裕、蓮佛美沙子、天海祐希、岸谷五朗、菅原文太、萩原聖人。1時間52分。公開 2007年3月10日。

美しい風景の岡山を舞台にした、少年野球映画。ひさびさに感動。今年見た映画の中では、私の中では1位か2位。主演の3人の少年の配役が素晴らしい。また、登場人物一人一人の描き方、ストーリーの進行も大変ていねいに作られているように感じた。

12才の天才ピッチャー巧(たくみ、林遣都)とその剛速球を受け止められる豪(ごう、山田健太)の友情、病弱な巧の弟・青波(せいは、鎗田晟裕)との兄弟愛、家族愛、登場人物の野球に対する情熱など。見ていて、しみじみとしてきて、「いいなぁ」と素直に思え、見た後にはすがすがしさが残る。

主役の巧は、類まれな才能ゆえに孤独な性格。それに反抗期のような性格も加わっているように私は感じた。野球を通じてピッチャーの巧とキャッチャーの豪がお互いの信頼関係・友情をバッテリーという関係を通じて築いていくという設定は、昔ながらの野球漫画を思わされるが、それでも野球って確かにこういうスポーツだよなぁ、自然に感じられる。

また、登場する子供達の表情が素晴らしい。巧は難しい性格の役柄であるが、親友の豪の笑顔は子供らしくて特にすがすがしい。最高である。また、弟・青波のけなげさもいい。そして、同級生のヒガシ、サワの表情も良い。

配役では、唯一、対戦する横手二中の選手の面々だけが残念だった。強豪ということを強調したかったのだと思うが、どうみても中学3年生ではなく、大学生チームである。もう少し何とかとならなかったのだろうか、と思った。

本作品では他に岡山の美しさがストーリーの暖かさとマッチしていて良かった。特に、何度も登場する巧のランニングコースのお寺と仲良しグループの整備もされていない草野球場は、「いいなぁ美しいなぁ」と感じた。

登場人物の描き方は前述の通り、ていねいだと思った。特にムダな描写をしないでうまく奥行きを出したなぁと感心した。一つだけ少し不自然に感じたのは、野球部監督の戸村(萩原聖人)の心境の変化である。初めは管理野球・管理教育の代表のような人物だったのが、巧との出会い、野球部内の暴力事件を経て、大きく変わっていく。しかし、なぜそう変わっていくのかがやや強引にも感じた(確かにこのために時間を使うのは意味もないと思うのだが…)。

他に、登場人物一人一人の野球に対する思いいれがとてもよく伝わってきた。元高校野球の伝説の監督、巧の祖父・井岡洋三(菅原文太)、巧、青波ら子供に影響されて新しい職場の野球部に入ってしまう父・原田宏(岸谷五朗)、野球が好きでたまらないのに病弱でそれが叶わない弟・青波。そして、野球を毛嫌いしている母・原田真紀子(天海祐希)。もちろん、他の出演者も野球をキーワードにつながっている。

最近は野球人気の低下がよく話題になったが、自分が子供の時に、小学校の校庭、広場や公園、路地裏でやった草野球やバント野球って楽しかったなぁと思い起こされた。

久しぶりにみんなに「これは見て見て!!!」と言える映画である。本当にこれはいいですよ、もし見ていない人はだまされたと思って見て下さい。特にピュアな感動をしたいという時にはおすすめ。★★★★★

(覚書き) 日本映画は委員会方式が良いと思っているのだが、今回も私のその法則が当てはまった。はじめに「TBS」と出てきた時にはすごく嫌な予感がしたのだが、杞憂に終わった(本作品は製作委員会方式にTBSが出資者として便乗しているようだ)。テレビ局が口出しする余地が多くなるほど、観客動員を上げるためだけの下らない要素が多く加わり、結果として駄作になる傾向が強いようだ。今後も気をつけたい。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月 5日 (金)

「水滸伝 ⑥ 風塵の章」を読んで

Suikoden06 ネタバレありです。

「水滸伝 ⑥ 風塵の章」(北方謙三著、集英社文庫、2007/03初版)。

鋼鉄の拳の武松、板斧達人の李逵を引きつれて、全国行脚を続ける宋江。元官軍兵士で盗っ人の欧鵬、元農夫で石を積んで崩す仕掛け作りの達人の陶宗旺を新たな旅の供に加えて進んでいく。

賞金稼ぎの馬麟も宋江一行に加わるが、子午山の王進の元に預けられる。一方、王進の元で二度目の修行を終えた九紋竜の史進は、小華山にもどっていく。

魯達(元・魯智深)は、有能ではあるが地方に封じられている秦明将軍を梁山泊に引き入れる策をたて、秦明のいる青州に向かう。

二竜山の幼い楊怜(楊志の養子)は、着任した豹子頭林沖に連日容赦ない稽古をつけてもらい、言葉を出せないながらも、強くなりたいという意思を示していた。梁山泊に加わった秦明は花栄とともに、林沖と交代して二竜山に入る。一方の林沖は騎馬隊の強化に精を出す。

李富の愛人の馬桂楊志に続き、梁山泊の施政担当呉用の暗殺の手引きを命じられる。

闇の塩の道を守ってきた清風山は青蓮寺に目を付けられるようになり、ついに三万の官軍を二竜山、桃花山、清風山の三山が迎え撃つこととなった。秦明はさすがと言える采配で官軍を追い払うことに成功。

事態が改善しないことに危機感を抱いた蔡京は梁山泊の鎮圧を強化すべく聞煥章を青蓮寺に送り込む。聞煥章は恐ろしいほどの才覚を持った人物で、梁山泊を掃討すべく策を出し始めるのだった。

************************

本巻からあまり細々したことを考えないで、純粋な娯楽小説として読むことにしている。これに加えて、ストーリーが盛り上がり始めたこともあり、いっそう止まらなくなりそうである。登場人物の一人一人にもだんだんと感情移入が出来始めた。

暗く悲しい過去を背負い、戦場に疾風のごとく現れて、鬼神のような働きをして梁山泊軍を勝利へと導く林冲。頃合を見計らったかのように登場する林沖は、通勤途中に読んでいても思わず胸が躍る。

また、歴戦の将軍といった重量感ある存在と卓抜した指揮能力を示す霹靂火秦明将軍。そして、官軍で登場したばかりながら、まだ経歴すら不明に関わらず、早くも驚愕の才覚を見せる聞煥章

私はこの辺りが気に入った。加えて、これからの成長を期待させられる楊怜も気になる存在である。

本巻では、梁山泊の躍進と、一方で押しまくられている官軍の逆襲に向けた予兆が扱われている。宋江の役柄は重要ではあるのだが、「緊迫度が高まりつつある中、何をのん気に旅行して、釣りまでしているのだ?」とややイラつかされる。しかし、きっとそういう役回りなのだろう。

本巻を読み終わって、こうした感想をブログを書こうと思っていたのだが、ついつい7巻を読み始めてしまい更新が遅れた。あまり書くと読む時間が減るので、今日はここまで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月 3日 (水)

「CEATEC JAPAN 2007」~薄型テレビは超薄型へ

P1090180_250 CEATECは2000年に今の形(以前はエレクトロニクスショーとCOM JAPANに分かれて開催されていたのが統合)になったが、以来、海外出張で日本にいない時を除き、毎年足を運んでいる。いつも10月に幕張メッセで行われているが、今年は10月2日~6日の5日間、各日10:00~17:00の開催である。

アジア最大のエレクトロニクスショーで、今年は895のメーカーと団体が参加しており、過去最大規模とのこと。ショーの展示は、電子部品・半導体等と家電を中心とした製品の2つに分かれるが、どうしてもまずは製品に目が行ってしまう。

製品部門の中心は、ここ数年は大型テレビである。昨年は、東芝・キャノンのSEDの画像の圧倒的な美しさが話題の中心だったが、製品計画が頓挫してしまったので今年はSEDはなし。利益をあげるのは簡単ではないだろうと思っていたが、自発光のハイエンドテレビいう製品コンセプトには大変興味があったので残念。

これまでの薄型テレビは、大型化の流れに続いて、最近では高画質化が主流であった。大型化では今回も松下が103インチPDP、シャープが108インチ液晶テレビをいずれも世界最大として展示していたが、100インチ以上の大きさに慣れてきたせいか真新しさはあまりなかった。また、さらなる高画質化も一般の消費者にはどのくらいの違いを認めてもらえるかはよく分からなかった。

今年のテレビ展示の特徴はなんと言っても超薄型化である。分かりやすく、「すごい!」という素直な驚きを感じた

P1090206_250 シャープ

先日発表した厚さ20ミリのテレビ(52インチ)に目を引かれた。

重量は約25kgで本当に壁にかけられるとのこと。コントラストは10万:1、年間消費電力140kWh/年など、先端技術を集め、2010年3月までに稼動するとされている10世代の堺工場で生産されるとのこと。

今回のモデルではチューナーが内蔵されているとしている一部マスコミ報道があるようだが、私が聞いたところでは、チューナーは独立しており、ミリ波でディスプレイに信号を飛ばしているとのことだった。

P1090228_250 また、計画中の堺工場の液晶ラインで使われる10世代のガラス基板も展示されていた。

写真の通り、2,850ミリ x 3,050ミリの巨大ガラスである。42インチなら15枚、57インチなら8枚、65インチでも6枚のパネルを取ることができるとのこと。

また、堺工場は、甲子園球場が約32個入る大きさとのことで、想像すらしずらいほどの巨大工場である。

この新工場では、他に薄膜太陽電池の生産もするとのことで、こちらも巨大な規模になりそうである。まるで、造船所で戦艦大和でも作っているのだろうかというくらいの感覚である。

この工場については、再来年(2009年)のCEATECまでにはもっとさまざまなことが発表されているのだろう。楽しみである。

P1090226_250 日立製作所

PDPを大型テレビの主要技術にしているせいもあり、シャープの52インチよりずっと小さい32インチで超薄型テレビを参考出品していた。

やはり、チューナーはついておらず、ディスプレイとしての出品であった。

薄さはシャープを1ミリ下回る19ミリ。また、発売時期は2009年度以降ということで、シャープより少し早い2009年発売にも含みを持たせている印象を持った。

観客数を絞るために、列に約10分並ばされたが、他社のものは容易に見られるため、こんな風に待たせる必要もないのでは?との感想を持った。

P1090216_250 日本ビクター

松下グループから紆余曲折してケンウッド傘下へと経営上の大きな変化があったに関わらず、さまざまな展示があり、会社のがんばりがうかがえた。超薄型テレビは意外と目立たない感じに展示されていた。

しかし、意外とよく出来ている印象。42インチで薄さは3.7センチであるが、これはチューナーも内蔵されてのもの。しかも来年3月には欧州から発売するとのこと。

以前は、リアプロジェクションテレビで良い製品を出していたビクターだが、リアプロ市場の縮小に伴い、液晶をより強化するようになるのだろうか?

プロジェクターの技術は今回はフロントプロジェクターの新製品DLA-HD100(84万円!)の画像の美しさに発揮されていた。暗室でのデモを拝見したが、ビクターの音響技術と相まってさながら映画館で作品を見ているかのようだった。

ソニー

液晶テレビで目を引くのは、70インチのLEDバックライトテレビ。液晶パネルのバックライトは通常、冷陰極管というものを使用するが、この製品ではLED(発光ダイオード)を利用している。

LEDは次世代のバックライトと言われて久しいが、本格実用化の時期が近づいているように感じた。ただし、今回の70インチテレビの価格は400万円(!)である。アラブの大金持ちなどが顧客の中心になるのだろうか?

P1090189_250 今回のソニーの目玉は世界初の有機ELテレビである。

最薄部3ミリという薄さにはやはり驚かされる。また応答速度も速く、画像も美しい。ソニーの有機ELテレビは確か1999年頃から見ているが、「いよいよ商品化か!」という時の流れも感じた。

しかし、価格は11万円、寿命は3万時間、大きさもまだ大型は難しいなどまだまだ課題がある。

サンプル出品で27インチの有機ELテレビがあった。これも大変キレイで薄い。全く驚きである。しかし、寿命に加え、量産化技術確立という課題もあり、商品化の時期は今のところ不明である。

液晶テレビの雄、シャープの片山社長は、薄型テレビ普及後の次のドライバーは薄型化、壁掛けテレビであると言っている。そうした意味では有機ELのスペックは理想的である。問題は前掲の、大型化、超寿命化、低コスト化である。これらが解決するにはまだまだ時間がかかりそうな印象を持ったが、長期的には楽しみな技術である。

会場で会った知人のうち数人は、早速購入を決めたとのことだったが、どこに置いて何を見るか私はあまり具体的なイメージを持てなかった。私の家のテレビはいまだにブラウン管なので、まずは「普通の」薄型テレビが欲しい。

松下電器産業

液晶会社が超薄型テレビをアピールする中、今年の松下のブースは少し迫力に欠けていた。テレビではPDP、LCDともに高画質化のアピールをしていたが、一般顧客がどの程度魅力を感じるかは少し疑問だった。

それ以外の展示では、LUMIXの初級機、PCから乗馬フィットネス機器まで、松下らしい多様な商品群を数多く展示していた。

民生電器部門出身の大坪社長の指揮の下、来年に向けてどんな商品展開をしてくるのか?楽しみである。

パイオニア

P1090197_250 先日、シャープとの資本提携を発表したばかりのパイオニアのブースは、シャープの隣にあった。まさか、提携を前提に隣り合わせるなどということはありえないが、やはり縁があったのだろうか?

松下同様、今年はPDPのさらなる高画質化に焦点を当てており、インパクトは小さかった。

ただし、シャープにとっての提携メリットの一つ、スピーカー技術と自動車業界への足がかりという見方で、テレビ以外の展示(音質、カーナビ等)を見るとこれからの方向性を示しているようでもあり、やや面白かった。

CEATECは日本市場向けのショーなので、欧米で力のある韓国・台湾企業の出品は少ない。できれば、三星、LGなどの製品も見たかった。

薄型テレビ市場はアジアメーカーの参入で競争が熾烈になっている。値下がりが急で、各メーカーが躍起になって差別化に努め、利益確保をしようとしてきた。大型化、高画質化、そして今回の超薄型がそれにあたる。

今回の超薄型は、違いが分かりやすいので、ある程度の差別化にはなりそうである。しかし、やがては韓国メーカー、その他ノンブランドメーカーも同じような製品を発売するだろう。そうすると、結局はまた厳しい値下がり競争になってしまう。

これまではその結果として、パイオニアや日本ビクターの経営が厳しい状態におかれ、再編への流れとなってきた。日本の電機メーカーの数はあまりに多いので、こうした再編の動きは必要であると思う。

これまでと同様、厳しい世界のテレビ市場で生き残っていくには、差別化された商品をとにかく他社より早く全世界で発売して高シェアをにぎり、なるべく早く投資回収は図ることである。

薄型化の技術については、各社ともあまり多くを語らない。他社に知られて技術がアジアメーカーに流出するのを極端に恐れているようである。確かにそのくらいの慎重さは必要なのであろう。

日本人としては、ぜひともガンバってもらいたいものである。

番外編

P1090265_250 毎年、楽しみにしている村田製作所のムラタセイサク君。同社が誇るさまざまな技術を盛り込んで、涼しい顔で自転車を乗りこなすかわいいロボットである。うまくバランスを取って、自転車に乗りながら静止すらできる優秀さなのである。

CEATECでの人気は高く、1時間おきに開催されるデモは黒だかりの人垣ができていた。

今年も細い坂をゆっくりと登りきったり、飛び出してきた車に衝突しないで止まったりと、さまざまな技を見せてくれた。

と、同時に同社の様々な技術の紹介もしてくれた。確か、昨年も出展されていたワイヤレス充電が印象的だった。携帯電話などにワイヤレスで充電できる仕組みなので、アダプターの形を問わず、ホテルの部屋などで機種を問わず何でも充電できるようになる。これは本当にすぐれものの技術だと思う。早く商品化してもらいたい。

もう一つ目を引いたのは、日産自動車など自動車メーカーの出展である。自動車もエレクトロニクス化がどんどん進んでいることの証左と言えそうだ。帰りがけに、「印象に残った商品はと…」と思い出していたら、その一つに、今日発表になったばかりで展示されていたスカイラインクーペを思い出した。そうか、新車のうまいプロモーションでもあったわけか…。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »