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2008年2月28日 (木)

「La Bisboccia」(広尾、イタリアン)

La_bisboccia_250_4 今回が初訪。いかにもイタリアにありそうなレンガ造りの玄関を持つレストランで、イタリアンの雰囲気満点。中に入ると、左奥がウェイティングバー、右側がレストランになっていて、第一印象は意外と広い。

ウェイターは外国人(イタリア人?)が多く、これまたイタリアのような雰囲気だが、きちんと日本語も分かってくれるようで、勝手が良さそう。親しげなサービスは、少し大雑把な気もするが、悪くはない。店全体に活気があるが、騒々しくはなく、それなりにお洒落な感じがするので居心地も良い。

「さてと」と、メニューを見ながら何にしようか悩んでいるとうまく相談に乗ってくれるし、その日の魚や肉を素材の迫力のまま見せてくれるのも楽しかった。

前菜に白アスパラガスのソテー(パルメザンチーズと半熟目玉焼きのせ)、パスタにスカンピのトマトクリーム仕立てパッパルデッレ、メインに牛フィレ肉の黒トリュフソースがけを注文。白アスパラと目玉焼きは意外と合うなあと感心。幅広なパッパルデッレはソースにスカンピの味が足りない気がしたが、まぁまぁ美味しかった。牛フィレステーキは少しソースの味が濃すぎるように感じたが、十分合格ライン。

注文の時には、ちょっと多いのではないかと心配だったが、ペロリと食べられた。

デザートは、見せてもらったものの中から3種を盛り合わせてもらったので、かなりの量になったが、これも美味しかった。

全体として、味は多少の注文があるものの満足がいくものだし、サービスの質も悪くはない。ただ、いい値段の店なので、まぁ、値段見合いといったところか。天現寺交差点のそばと、電車ではかなり不便な場所だが、行って見る価値は十分にあり。

La Bisboccia
http://www.labisboccia.com/jp/index.html
東京都渋谷区恵比寿2-36-13 広尾 SKビル1F
電話: 03-3449-1470
定休: 日曜
営業時間: 17:30-23:30 (LO 22:30)

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2008年2月24日 (日)

「アルゼンチンババア」を見て☆☆☆☆☆

Argentina_250 吉本ばなな原作、監督 長尾直樹、出演 役所広司、鈴木京香、掘北真希、森下愛子。2007年公開、112分。

仲の良かった3人家族だが、イルカの島で過ごした楽しい想い出を残し、母(手塚理美)が死んだ。妻と仕事を愛していた墓石彫りの父(役所広司)はなぜかその日突然、姿を消した。半年後、父は町外れに住む変わり者の年増女(アルゼンチンババア、鈴木京香)の屋敷で幸せに暮らしているのを発見された。

愚作…。

「大変できが良い寛大な娘と、どうしようもないダメ親父の出てくるありきたりな話」ただそれだけである。付け加えるなら、周りの登場人物も基本的にダメ男、ダメ女ばかり。あえて言えば、「ダメな父親でもやっぱり肉親っていいな」そんなテーマなのだろうか?

たとえてみれば、どうしようもない商品を不思議なデザインのパッケージで包んで、もっとらしい成分表示をつけ、消費者の興味をそそる商品名をつけて棚に並べた。誰かだまされて買うだろう。まさに、そんな映画である。

「アルゼンチンババア」というタイトルを聞いて、何だろうと思ってしまう。大半の日本人にとってアルゼンチンはとても遠い国で、マラドーナに代表されるサッカーかアルゼンチンタンゴがせいぜいのイメージではなかろうか?他には「母をたずねて三千里」の少年マルコが目指すのがアルゼンチン、首都はブエノスアイレスって小中学校で習ったなとか。あとは、幼少の頃、「アルゼンチンのこども~、こども~」と唄って両親に怒られた、くらいのイメージしかないのではなかろうか?しかもババア!そしてそれは「鈴木京香」である。だから、この映画のタイトルを聞くと何それ?と興味は持ってしまう。

映画CMやDVDパッケージでも、あやしげな雰囲気のアルゼンチンババア(鈴木京香)を見ると「何だこれは?」と思わされる。まるで、CATSでメモリーを唄う娼婦猫(グリザベラ)や岸田今日子が演じた安倍公房原作の映画「砂の女」のようである。きっと何かすごい事情かもしくはすごい力を持っているのではないかと思わせる。

しかも、出演は、役所広司、鈴木京香、掘北真希。見てもいいかな?と思ってしまう。

それで、DVDを借りてきて見たわけだが、感想はこれである。全くひどいものである、本来なら何がどうひどいかなど書くべきだろうが、そんな気にもならずただ怒ってしまった。何がどうひどいかは見てみて欲しい。いや、見るべきではないか?時間と金のムダでだから。

一体、制作者達は、観客に何かを感じてもらえると思ってこの映画を作ったのだろうか?それとも力のある人がどうしてもこの吉本ばなな原作のこれを映像化したいと思ったのだろうか?色々、大人の事情があるのだろうが、いずれにしてもこれはお蔵入りにするべきだったのではなかろうか?恥ずかしげもなく映画公開し、DVD発売までした制作者、配給会社、発売元に感心する。

こうした失敗を重ねて制作者も学習するか、そうでなければ淘汰され、より良い作品が世の中に出てきてくれるのだろうと勝手な期待をしたい。そうでなければ、日本映画自体は再び市場から淘汰されてしまうだろう。

堀北真希のかわいらしさと清純な役柄が唯一の救いなのだが、映画としてのあまりのひどさは打ち消せない。★ゼロ個。

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2008年2月23日 (土)

「中國小菜 龍圓」(浅草、中華)

浅草、国際通り沿い、浅草ビューホテル近辺にある創作中華料理店。ずっと行きたいと思っていた店なのだが、ようやく行けた。前回は、店まで行って満席で入れず。「今度こそは!」と予約しての来訪。

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外観も内装も見た目は、ごく普通のどこにでもありそうな中華料理屋。店頭のただし書きやメニューの一言を見てみると、素材にはとてもこだわっているとのこと。でも、値段は抑え目。

皮蛋(ピータン)豆腐クリーム和え、焼売、カブと鶏の炒め物(柚子胡椒風味)、イタリアンスブタ、野菜炒め、チャーハン(上湯スープ添え)、杏仁豆腐を注文。

一品目の皮蛋でまず感動。豆腐クリームが味も舌触りも心地よく、これから出てくる一品一品がとても楽しみになった。

それから出てくるお皿はそれぞれがとても美味しく、トマト風味の酢豚という一見変わった「イタリアンスブタ」もとても爽やかな味がするなど、素晴らしいの一言。

今日の私のイチオシとなったのは、チャーハン。

そのまま食べてもフワッとして、ベトベト感は全くなく、卵とお米がよくからんでいる。味も本当に美味しい。素材にこだわっているのもとてもよく分かる味だと思った。そして、二杯目からは茶碗に入れたチャーハンに上湯スープをかけてお茶漬けのようにしていただく。これが特に感動。

もちろん、デザートの杏仁豆腐も美味。

「こんな中華料理もあるんだ」と新たな発見だった。店内の普通さと正直普通以下のサービスとこれだけの味のギャップにも正直驚いてしまった。でも、清算していて、値段の安さにあらためて驚き。いやー素晴らしい店です。ごちそうさまでした。

開店直後に時間があったようで、わざわざ挨拶に来ていただいた栖原シェフにはとても好感が持てた。この人の料理に対する工夫と心遣いが十分感じられた食事だった。ぜひ、再訪してみたい。

龍圓のサイトを見ていて、超人シェフ倶楽部というサイトを発見。料理の鉄人などの有名シェフと並んでもちろん栖原シェフも。さすが、だと思った。

中國小菜 龍圓
http://www.tctv.ne.jp/members/ryuen/
東京都台東区西浅草3-1-9
電話: 03-3844-2581
定休: 毎週月曜日。祝日の場合、翌火曜日。1月中旬、10月中旬。その他。
営業時間: 
平日 ランチ 12:00-14:00、ディナー 17:30-21:00(L.O.)
日祭日 ランチ 12:00-15:00、ディナー 17:00-20:30(L.O.)

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2008年2月22日 (金)

「水滸伝 ⑯ 馳驟の章」を読んで

Suikoden16_250 ネタバレありです。

「水滸伝 ⑯ 馳驟の章」(北方謙三著、集英社文庫、2008/1初版)

敗北を逃れ停戦に持ち込んだ梁山泊であったが、大戦を乗り切ったことで民衆の人気は高まり、以前にも増して人が集まり出した。武器の調達が間に合わなくなるため、柴進は北の女真族から武器を購入し、海路を経て梁山泊に運び込むこととなった。

候健の手引きで、戴宗は宋禁軍の将軍 高俅に会い、梁山泊側の講和の意向を伝えた。

禁軍元帥の童貫は自軍を鍛え上げ、来るべき梁山泊との決戦に備えていた。青蓮寺は先の大攻勢で資金難に陥り、しばらくは大規模攻勢を控え、塩の道の探索と地方軍強化に精を出すこととなった。

遼国内では、柴進の指示を受けた盛栄蔡慶蔡福、そして、武松李逵が武器の運び出し準備を進めていた。運び出す直前、遼軍の兵に襲われたが、武松と李逵の阿修羅のような働きで脱出、船で梁山泊に武器を運び入れた。

済州では史文恭が商人になりすまし、裴宣と柴進の暗殺に成功するが、脱出途中に劉唐に気づかれ殺害された。

北京大名府では顧大嫂の夫 孫新聞煥章に近づいたが、捕らえられ惨殺された。一方、楽大娘子は青蓮寺に籠絡されたため、その夫の孫立に殺された。

史進徐寧は調練中、童貫軍に遭遇、これを討ち取ろうと挑みかかるが、完敗した。

開封府では、公孫勝が指揮する致死軍が青蓮寺の首魁 袁明の首を狙っていた。高蓮の軍を陽動で開封府から引き離し、袁明の警護をする洪清が一人で食事に出かける日を見計らい、青蓮寺に正面から奇襲をかけた。燕青は食後の洪清を倒し、公孫勝らは袁明殺害に成功した。

李富と聞煥章だけが、青蓮寺にいなかったため、難を逃れた。そして、袁明の跡は遺言により李富が継ぐこととなった。

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まさに暗闘編といった展開である。休戦し、講和への動きも出始める中、権謀術策を巡らしながら、双方ともに暗殺が繰り返されている。特に軍に関係の薄い人ほど、「今の内に!」とでもいうように次々に殺されている。

また、青蓮寺はもともと追加の設定ということなので、いつかはこのように大打撃(全滅)するだろうと思っていたので、「とうとう来たか!」という感想である。

官軍側では、いよいよ童貫軍が胎動を始め、巻末で青蓮寺の実権は李富に移った。徐々にこの長編小説の終盤が近づいているような、台風接近の天気図を見ているような、そんな気分にさせられた。

キューバ革命をイメージして再編成されているという北方 水滸伝である。楽大娘子の処分を孫立にさせ、結局、愛妻を殺害する孫立。目的のためには手段を選ばないという革命勢力の非道な感じを受け、連合赤軍の総括にも近い暗い印象を持った。この点は残念。

もう一つ。本巻の解説は吉川晃司である。これまでとは異なり、正直読んでいて意味不明である。もう少しマジメに書いた方が良かったのではないか?別の人に頼んだ方が良かったのではないか?というおせっかいな感想も持った。

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2008年2月20日 (水)

「地頭力を鍛える」を読んで

41kt5h61ggl_250 「地頭力を鍛える~問題解決に活かす『フェルミ推定』」(細谷 功 著、東洋経済、2007/12初版)

人事採用の話をしていて、「どんな人が欲しいか?」という時に必ずと言ってよいほど出る条件の一つが、「地頭(じあたま)が良い人」。

そして、実際にコンサルティング会社の他、金融機関等でも大半の外資系企業では、面接でこの点を試す質問を出してくるようだ。

私も、採用面接をする時に、相手を評価するチェックポイントの一つに「地頭の良さ」を置いており、本書に出ているような質問もしている。

本書の例題にあるような「日本全国に電柱は何本あるか?」といった問題は、概算力を測る問題の一つに過ぎないと思っていた。しかし、これが本書の副題になっている「フェルミ推定」であるとのこと。ちなみにフェルミというのは、シカゴ大の教授の名前なのだそうだ。

本書では、この「地頭力」とは何か?なぜ「地頭力」が必要なのか?そして、それを鍛えるにはどうすれば良いのか?について書かれている。

地頭力の特徴は「結論から」、「全体から」、「単純に」考えることと定義している。そして、少ない情報で仮説を立て、様々なフレームワーク(枠組み)を使い、抽象化して考えることが大切だとしている。

そして、そのベースとして、仮説を作ったりフレームワークを選択する時の論理性と直感力が必要であること。そしてさらにその大元に「考えることが好きだ」という知的好奇心が必須であるとしている。

インターネットで膨大な情報を入手しやすくなった現代は、その情報におぼれてしまう人と、地頭力を使って情報をうまく利用できる人の二極化(ジアタマデバイド)が起きるとしている。

ちょうど、先日、当社の若手の新人に、「Googleで検索するよりもまず自分で考えるように」と言ったのを思い出した。検索して覚えるだけでは、将来の仕事での応用性というエンジンが作られないからである。

一方、自分自身も疲れたり急いでいる時などにGoogleを使いながらボーッとしていることがあるなぁと気づき、反省した。

読後感では、本書の終わりに書かれている「流れ星に三回願いごとをすると願いが叶う」という話には実は根拠があるとする筆者の説明が印象に残った。

また、同じく本書の終わりに「地頭力(理にかなった内容)と対人感性力(感情に訴える話)のバランスを取るのが大切である」と書かれているが、全く同感である。一方、「このバランスを取って人に行動を起こさせるのが、地頭力を鍛えるよりもよっぽど難しい」と思う今日この頃である。頭で分かっても人は動いてくれない。なかなか大変である。

本書は、その内容が新鮮に思える人にはもちろん、ある程度分かっている人にも頭を整理したり、頭の中へのスリコミを強くするのに有用だと思った。往復の通勤電車の中でサラッと読める平易な文章で、読者自身が考える時間を使えるのも良い点だと思った。

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2008年2月14日 (木)

レクサスIS F に試乗

先日、ディーラーで、「レクサスIS F」に試乗させてもらった。いわく受注は順調で(生産能力を低くしているため(?))、現在注文したとしても約1年半待ちになるとのこと(!)。

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IS Fとポルシェ

東京モーターショーで見た時には、会場が派手なのと、他にも目立つ車が多いので、これといった印象はなかった。しかし、乗ろうと目前で見てみると、概観もそれなりに特徴があって好印象。

試乗車のすぐそばには、翌日納車というIS Fが停められていた。私の乗っているISの外観をもっと迫力あるようにした感じで、肉食獣の迫力ある顔つきで睨まれたような気分になった。中身は5リッターV8である!

さて、試乗してみると、「3,500回転を越えると良い音がしますよ」という担当の方の言葉通り、自分が乗っているISの売りである静かさとは全く違い、エンジン音が車内を満たしてくれる。一方で、路面の音はあまり拾わないようだ。うるさいと言えばうるさく、「こういう車を好きな人とそうでない人がいるんだろうな」という感想を持った。

また、シフトチェンジをマニュアルモードにしてパドルシフトで運転すると、ISよりもギアチェンジもスムーズな気がしたし、ブレーキの利きも違う気がした。

今回は、残念ながらディーラーの近所の一般道をグルッと回らせてもらっただけだが、「高速道路を走らせてもらえれば、また違うんだろうな」と思った。5,000回転くらいだとどんな感じだろう?

レクサス=トヨタということで、批判がましい意見を聞くこともあるが、このIS Fはかなり良い車だなぁというのが私の感想。あとは内装をもう少し、オリジナルISよりもプレミアム感を持たせたものにしてくれればいいのに。

「GT-Rと比べてどうですか?」と聞くと、コンセプトが違う車とのこと。GT-Rはとにかくスポーツ車でIS Fはプレミアムなスポーツということだろうか?GT-Rは運転したことはないが、確かにドアの開閉などはGT-Rよりはレクサスの方が高級感はある気がする。

IS Fの試乗が終わると、今度はポルシェカレラも運転させてもらえた。久々に運転する左ハンドルなので、若干緊張。車内に聞こえてくる音は当然異なるが、運転しながら音を楽しむという点では、私が不感症なのかIS Fとそれほど大きな差は感じなかった。しかし、踏み込んだ感触を含めて運転している時の感覚、全体の雰囲気などは、やはりポルシェは違う!!と思えた(こんなことを書くとポルシェファンに叩かれそうだが(笑))。

さきほどと同じコースを回って戻ってくると、担当の方に感想を聞かれ、「今回の試乗は、ポルシェの魅力を訴えてます?」と皮肉を言ってしまった。いえいえ、それはそれとして、IS Fは、良くできた車だと思った。格好いいと思う。IS→IS Fという乗り換えは、自分にはあまり魅力があると思えないが、それでもいいなぁと思える一台だった。

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2008年2月13日 (水)

THE POLICE LIVE IN CONCERT~東京ドーム

Thepolice_300 THE POLICEの東京ドームコンサートに行ってきた。なんと23年ぶりの再結成ツアーとのこと。もうそんなに時間が経っているのか!正直ビックリした。でも、調べてみると、あの不朽の名盤「Synchronicity」の発売も1983年。本当に早いものである。

東京ドームの年齢層はやや高めで男性が大半。いい年をした男の二人連れ、三人連れが幅をきかす。女性比率は10~15%くらい?微笑ましいのは、パパが小学一年生くらいの子供を連れてきているのが散見されること。「小さいうちから息子にロック魂を植え付けよう!」という英才教育(?)だろうか?

久々のTHE POLICEなので予習していこうと思っていたが、結局、何も聞きなおさないまま今日を迎えてしまった私。しかし、演奏が始まると、どの曲も知っているものばかり。5枚あるTHE POLICEのアルバムから名曲の連続である。スティングの金属質だが少し柔らかい特徴のある声が、歯切れの良い演奏とともに会場に広がった。

私の席は二階の最前列で、アリーナ前列には迫力が劣るが、会場全体を容易に見渡せるちょっと展覧席(?)のような場所でなかなか良い席だった。まだ高校生だった頃のことを思い出しながら、一曲一曲に聞きほれてしまった。

今風のアレンジ、また、THE POLICEのアイデンティティのあるアレンジのおかげで、昔の音楽という感じは全くせず新鮮な感じがした。きっと昔のTHE POLICEを知らない人が聞いても違和感無く耳に入るのではないかと思った。

「シンクロニシティー」、「ロクサーヌ」、「高校教師」、…、名曲の数々をやり、アンコールとなった。最大のシングルヒットだったろう、「見つめていたい」は、そう言えばスティング自身がインタビューで「邪悪な曲」と言っていたなぁと思い出し、「やらないのかな?」と思い始めていた。と、すぐに、「見つめていたい」の演奏も始まった。

二回のアンコールが終わり、コンサート終了は9時20分。ほとんど語りもないままの1時間50分であった。「たとえ東京ドームのような音響の会場であったとしても、やはり、生演奏はいいな!CDもオンライン配信も悪くはないけど、音楽はやっぱりライブだよな!」と思った一夜であった。

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2008年2月11日 (月)

「ナショナル・トレジャー」を見て☆☆☆☆☆

Ntltrsr_250 昨年末に2作目が公開されたニコラス・ケイジ主演の冒険映画の一作目。監督 ジョン・タートルトーブ、出演 ニコラス・ケイジ(主役 ベン・ゲイツ)、ハーヴェイ・カイテル(FBI捜査官 セダスキー)、ジョン・ヴォイト(ベンの父 パトリック・ゲイツ)、ダイアン・クルーガー(公文書館責任者 アビゲイル・チェイス)。2004年公開 ブエナビスタ配給作品。131分。

ニコラス・ケイジ扮するベン・ゲイツは現代版インディ・ジョーンズ。歴史家にして冒険家である。ベイツ家は代々テンプル騎士団の秘宝にまつわる秘密を伝承している。

その宝を巡り、ベンと協力関係にあった同じ冒険家のイアンが、秘宝の手がかりが書かれているという「米国独立宣言書」を巡って対立、ライバル同士に。同宣言書の奪い合いから始まって、どちらが宝を探し出せるか!?というありきたりの内容。

頭を空っぽにして見れば楽しめるだろうと思い、かなり期待して見始めたのだが、あまりにお粗末な話で頭を空っぽにさせてももらえなかった。強引な推理(というか自分勝手な憶測)を派手なBGMとともに観客に押し付け、観客の頭の中を疑問符でいっぱいにする。

その間に主人公のベンや宿敵イアンは次のロケ地へと旅立ってしまう。見ているこちらは、「おいおいちょっと待てよ」と思いながらも、次の場面に引っ張って行かれる。

ベンの推理もさることながら、イアンはどうしてベンの行く先に気づくのだろうか?この二人は実は超能力者なのだろうか?見ているこちらは、ひょっとして誰か裏切り者がいるのだろうか?など、勝手な空想までし始めてしまう。この手の映画にくどくどした解説は不要だが、せめて、話の流れを自然なものにする努力はお願いしたい。

話の流れはありがちで先が読めてしまうのに、そのつながりが全くよく分からないというある意味不思議な映画。タイプが似ている映画、「インディー・ジョーンズ」シリーズもこんな感じの映画だっただろうか?学生時代に好きで、コンプリートDVDセットを買っているので、今度時間があれば見直してみようと思う。

ところで、一体全体、何でこんな映画を見てしまったのかと考えみる。正月頃からなぜか見たいと思っていたのだ。そういえば…思い当たるイベントが。昨年末に通りがかりでやっていた本作の続編「ナショナル・トレジャー リンカーン 暗殺者の日記」の宣伝イベントである。これがずいぶんと大掛かりで頭に残っていたようだ。PCの中を探したら、その時のスナップがあった。

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六本木ヒルズにこんなに派手なセットを組んでの宣伝イベント。

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映画コメンテーターのLiLiCoに加え、この後、主演のニコラス・ケイジまで来たそうだ。

こうしたイベントって「お金だけかかって効果なんてあるのだろうか?」といつも思っていたのだが、結局、私も思わずDVDを借りてしまっている訳だ。なんだか悔しいが、やはり効果ありと言わざるを得ない。

この作品は、当然★ゼロ個。特に25歳以上くらいの大人には時間と金の無駄。救いは、ディズニー映画なので、行過ぎた暴力シーン、ラブシーンがないので、家族団らんで安心して見られる点である。

色々なサイトでの評価を見てみると、総じて高評価。う~ん、よく分からない…。

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2008年2月10日 (日)

「クラッシュ」を見て★★★★☆

Crush_250 第78回アカデミー賞の作品賞、脚本賞、編集賞。出演 サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン、監督 ポール・ハギス。以前から気になっていた一本。ロサンゼルスで起きたとある自動車事故を起点に、人々が互いに関わりを持っていくという物語を通じ、アメリカが抱える多くの問題をとともに描いた作品。

脚本の巧みさに感心し、テーマの複雑さに見終わった後、考えさせられる作品だった。人種差別・偏見、銃問題、憎しみ、人間の二面性など一つ一つがテーマであることはもちろんである。しかし、見た後色々考えていて、ロサンゼルスという町の持つ寂しさが印象に残ったことに気づいた。冒頭のドン・チードルの台詞、

街中を歩けばよく人と体がぶつかったりするだろ?
でもロスじゃ触れ合いは皆無 人々はたいてい車の中にいる
でも触れ合いたいのさ ぶつかりあって何かを実感したいんだ

が象徴している。大都市ロサンゼルスで生きる人々は色々な問題を抱えるが、他人との関わりを持つことが難しく、それを確認できる機会も少ない。

以前、ロサンゼルスに住んでいた友人が他の町に引っ越す時に同じようなことを言っていた。「良い町だが、移動と言えば自動車しかない。出発地と目的地があるだけ。偶然、町で誰かに出くわすことなどまずない。ノッペリした地形と相まって、ずっと住んでいると疲れる」とのこと。

この映画では、何の事件も起きなければ他人と触れ合う機会は少ない。自動車事故、自動車強盗、仕事でのトラブル。こうしたことを通じて、他人との関わりを持ち、良かれ悪しかれ自分自身の存在を確認していく。ロサンゼルスの持つ華やかさは影を潜め、同じ町が持つ寂しさ、不満が映画全体を包んでいるように感じた。

映画の扱っているテーマでは、差別問題よりも、人間の持つ二面性、親子愛といった普遍的なテーマがいくつものエピソードで角度を変えながら描かれているのが面白いと思った。

ただ何と言っても、何人もの登場人物が全く関係のない生活をしていながら巧みに絡んでいく点。同時に、パズルのピースがきちんとはまって収まるようなあざとさ、計算し尽された脚本の傲慢さに多少鼻白む面もあったが、それでもなお、その巧みさには大いに感心させられた。社会派映画という視点だけでなく、娯楽映画としても必見。

★5つで当然という作品だが、アジア人の扱いがネガティブに感じたので、一つ減点。

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2008年2月 6日 (水)

映画「20世紀少年」~主要キャスト発表

2008年8月30日に第一部が公開予定の映画「20世紀少年」。全三部作で制作されているとのこと。言わずと知れた浦沢直樹の同名漫画の実写映画化という意欲作である。この漫画はかなり好きな作品なので、どんな映画になるのか楽しみとともに怖くもある。

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漫画の映画化は「DEATH NOTE」、「NANA」などは成功だったと思うが、評判が良くない作品も少なくない。

監督 堤幸彦に加えて、主要キャストが発表された。

ケンヂ(遠藤ケンヂ): 唐沢寿明
オッチョ(落合長治): 豊川悦司
ユキジ(瀬戸口ユキジ): 常盤貴子

ユキジはなるほどと思った。オッチョは江口洋介の方が私の中ではしっくりするなぁ。と、思ったが、先々の展開を考えると豊川悦司の方が良いのだろうか?ケンヂは…う~ん、難しいけれど、とりあえず唐沢寿明は違うだろ?と思った。

20世紀少年の主人公は、遠藤カンナ。ケンヂの姉と「ともだち」の娘。誰が演じるかまだ発表されていない。第一部では登場しないのだろうか?それともまだオーディションでもしているのだろうか?

誰が良いという私の勝手なイメージはないのだが、井上真央は違うと思う。そうなりそうな嫌な予感がちょっとしたので書いてみた。いっそのこと、これまでの実績はおいておいて、公開オーディションでイメージにあう女優を探し出して欲しい。

せっかくなので他にも注文を書いておく。不要なラブシーンを入れたり、売り出し中の曲をサブテーマにしたりというということもないようにして欲しい。見終わってから嘆くのも寂しいのでこれもあらかじめ書いておきたい。

ただ、「TRICK」、「ケイゾク」の堤幸彦監督で、製作委員会方式なのであまり心配しなくてもよいか。独特な堤ワールドになるのはちょっと怖い気もするが、それはそれとして、作品の出来に期待したい。

また、エンディングに行くにつれて、この手の漫画は広げすぎた風呂敷の収拾がつかなくなる例が多く、この作品も例外ではないと思う。ぜいたくな願いだが、原作のイメージは壊さずにより良いエンディングをお願いしたい。

何だかかんだと勝手なこと書いてますが、完成を楽しみにしています。海外での注目度も高いらしいです。今から公開が待ち遠しい。

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2008年2月 5日 (火)

「水滸伝 ⑮ 折戟の章」を読んで

Suikoden15_250 ネタバレありです。

「水滸伝 ⑮ 折戟の章」(北方謙三著、集英社文庫、2007/12初版)

攻撃されているどの塞が陥落しても、梁山泊は危機に陥る中、各拠点は必死の防戦を続けていた。どこかを破られれば、宋軍にそこに向けて大軍を投入されるのだ。

双頭山は本営を陥とされ、春風・秋風山と野戦部隊が大軍を相手に健闘していたが、兵糧が失われていた。そんな中、扈三娘索超は聚義庁の命で他戦線へ送られた。宋軍は双頭山の兵站路を探り当てて攻撃、それを守ろうとした宋清楽和は戦死した。

流花寨では宋水軍の攻撃も始まり、事態は厳しさを増した。陸戦では穆弘が命と引き換えに趙安を討ち取ろうとしたが、紙一重で成就できなかった。流花寨を守る花栄は驚異的な弓技で、宋軍を圧倒。しかし、その間、花栄の護衛をした重傷の欧鵬は戦死。

宣賛は起死回生の策として、北京大名府占領作戦を試みた。扈三娘と索超もこの作戦に参加した。宣賛の奇策は奏功し寡兵で北京大名府を占領し、敵将 審亮を討ち取った。聞煥章は間一髪のところで北京大名府からの脱出に成功。

宋水軍の一部は流花寨を通過して梁山湖へ進攻。しかし、李俊が率いる梁山泊水軍が活躍し、敵旗船の総司令官を討ち取り敗走させた。

宋 政府内では、主戦派の力を弱めることで、自身の権力拡大を図ろうとする高俅は、帝に北京大名府占領を伝え、「次は開放府ではないか?」と思わせることで、梁山泊攻撃中の各隊に撤退の勅命を出させた。陥落目前の流花寨からの撤退を不服とした宿元景は流花寨攻撃を続け、流花寨の軍師・朱武を討ち取ったが、花栄の矢に貫かれ絶命。それを契機に宿元景軍も潰走し、宋軍の大攻勢は終結した。

戦後の梁山泊では体制を立て直すための時間が必要であり、宋との講和を図ることとなった。

威勝では、膠着状態が続いていた。敵の傭兵・張清は梁山泊に加担したいが、事情があって田虎側についていた。これを知った魯達は策謀を巡らし、見事、張清を梁山泊に引き込み、田虎の乱を一気に鎮圧させた。

王進に預けられた張平は少しずつ心を開いていった。また、停戦という小休止の中、宋江の仲立ちもあり扈三娘と王英が結婚した。

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前半は、前巻からの盛り上がりが続き、戦後の後半は一転、ややページ稼ぎの感も…といった15巻である。

もしかして、このまま梁山泊軍は敗走していくのではないか?と思っていたのだが、宣賛の策略で危機を切り抜けた。その宣賛の奇策もさることながら、魯達の「本当に元坊主なのか?」と思わせる策謀のすごさ(私の中の好感度ランキングでは魯達は急降下してしまった(笑)。

また、弓の名手 花栄の自軍の士気を奮い立たせる弓の技、穆弘や黄信の敵将に挑む闘志。どれもが格好良く、途中で読み止めるのが難しくなってしまった。

次巻からはしばらく講和に向けての権謀術策と両軍間の駆引きが展開されそうである。

楊令伝に向けての伏線はさらに増えていきそうで、少し物語の流れが遮られているようにも感じる。しかし、終章に向けてはまだまだ盛り上がりが期待できそうである。とうとう、文庫本版のスケジュールに追いついてしまったので、次巻を読み終わると、毎月の新刊発売待ちになってしまった。一気読みできないのは残念だが、おとなしく待っていよう。

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2008年2月 3日 (日)

「ダメジン」を見て★☆☆☆☆

Damejin_250 「テレビドラマ『時効警察』の三木聡監督の三木ワールド全開の脱力系ムービー」とのキャッチコピーに魅かれてレンタル。2006年公開、日本映画、98分。出演: 佐藤隆太、緋田康人、温水洋一、市川実日子、篠井英介、ふせえり。

「期待し過ぎるとあとでガッカリする」と言うが、この映画はまさにその通り。

仕事をしないで生活していこうというダメジンたちが、インドに行こうと思い立ち、そのためのお金を工面していこうとする。

そんな感じのストーリーだが、どうも見ていてストーリーに入ることができなかった。

監督の思いつきのようにそれぞれのエピソードが出てきて、それに登場人物たちが思いつきのままに対処していく。そうしたいい加減さがダメジンのダメジンであるが故なのだろうが、盛り上がりを持たせようという後半にうまくつながっていくように感じることができない。

ダメダメ人間という設定のせいだろうか?それとも前半にひんぱんに出てくるグロテスクなシーンのせいだろうか?いくつか考えてみたが、どれも違う気がする。それとも、監督が脚本を練りすぎて、かえってダメさユルさが消えてしまっているのだろうか?

本作品は、三木聡監督の長編映画としては、「イン・ザ・プール」、「亀は意外と速く泳ぐ」に次ぐ公開とのことである。しかし、撮影はそれら二作品よりも前、長編作品としては初の監督作品のようである(2002年の撮影後、事情があって四年間も公開されずにいた作品とのこと)。このためもあるのだろうか?

う~ん、よく分からない。

他の人の感想を見ていても評価している人が多いので、もちろん好き好きの問題が大きいのだろう。ただ、とにかく私には全くのダメダメ作品であった。

他の出演者も大変豪華である。伊東美咲、岡田眞澄、片桐はいり、笹野高史、嶋田久作、菅原洋一、吉岡秀隆など。もったいない。

「たまには何も考えずに見れる映画を」と思って借りたのだが、残念ながら全くの時間の無駄であった。

★ゼロ、と言いたいところだが、普段はあまりに個性的だなぁと敬遠していた市川実日子が、本作品では意外と好演していたので、それで一つ。

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