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2008年4月19日 (土)

「WICKED~誰も知らない、もう一つのオズの物語」を見て

Dsc_2467_250 ブロードウェイミュージカル「WICKED」の劇団四季版をカレッタ汐留に見に行ってきた。サブタイトルの「誰も知らない、もう一つのオズの物語」にある通り、「オズの魔法使い」のプロローグと言える外伝である。そして、グレゴリー・マグワイアの小説「オズの魔女記」が原作になっているそうだ。

ドロシーが竜巻で飛ばされたオズの国には良い魔女と悪い魔女がいた。ドロシーは悪い魔女をやっつける訳だが、悪い魔女はなぜ悪い魔女なのか?本当に単純に「悪い」魔女なのか?と言ったことが語られている。うまいところに目をつけたなぁと思う。

ただ、ストーリーは正直言って、学芸会に毛の生えたようなものだった。特に第一幕は、あまり面白い展開もなく、見ていて若干辛かった。第二幕に入ると、物語も展開し始めるのだが、それでも「は~、なるほどね!」と思う程度で終わってしまった。

アメリカ人にとっては国民的な物語である「オズの魔法使い」と言っても、日本人の私には大した思い入れがないせいだろうか?こうした物語を見るには年を取り過ぎているせいかも知れない。おそらくその両方だろうと思う。

パンフレットにも書かれているが、ブロードウェイではティーンエージの女の子から圧倒的な支持があるそうだ。納得がいく…。これまたなるほどである。

しかし、音楽は素晴らしかった。曲は、第一幕の最終曲「Defying Gravity」(重力に逆らって(と訳せばよいのか?))が一番印象に残った。このミュージカルのテレビCMにもなっているあの曲である。

P1100580_300_2 俳優さん達の歌も大変上手なので、安心して聞きほれることができた。特に、主役の人達の歌には感心し、中でも、緑色の肌の悪い魔女エルファバの歌声が印象に残った。

終わった後は、この作品のイメージカラーの緑にちなんで(?)、同カレッタ汐留の地下1階にある茶寮 都路里(つじり)の抹茶ソフトクリームを。京都のほろ苦い味が美味しかった。

「オズの魔法使い」のあらすじをうろ覚えの人は、この作品を見る前に、復習することをお薦めします。

- 本日の主な出演者 -
グリンダ: 苫田 亜沙子
エルファバ: 樋口 麻美
ネッサローズ: 山本 貴永
マダム・モリブル: 武 木綿子
フィエロ: 前田 貞一郎

素晴らしい歌と演技ありがとうございました。

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2008年4月10日 (木)

今年の桜

桜の旬はもう過ぎてしまったが、今年は色々な所でこの春の到来を楽しむことができた。昨年まではこの時期には出張していることが多かったが、今年は東京でのんびりできたのである。

通りすがりに携帯電話で撮った写真、花見に行って撮った写真などなど。せっかくなので、いくつか載せてみることとした。

1.砧公園(2008年3月29日)

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広い芝生広場を囲むように桜が植えられているが、家族連れや仲間うちの花見客でいっぱい。天気にも恵まれ満開の桜を楽しめた。花見の客層は、地域性のためか比較的上品な感じの人が多かったと思う。

2.神田川・早稲田周辺(2008年3月30日)

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小学生当時に自転車の遠乗りでよく出かけた神田川周辺。この日は残念ながら曇りがちな天気だった。神田川は昔は生活廃水汚染なのでまったくのドブ川だったのが、最近はずいぶんきれいになってきた。しかし、この写真では天気と私の腕が悪いせいか、ドブ川のようにも見える(汗。地元の熟年グループや家族連れなどが多かった。桜を背景にのんびり走る都電も印象的。

3.六本木アークヒルズ周辺(2008年4月1日)

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昼休みに食事に出た帰り。アークヒルズではこの時期、桜祭りが開催され、家族連れなどでにぎわっている。写真の奥はオープンカフェのMikuni Cafeだが、落ち着いて桜を見ようとする人の席待ちで、長蛇の列だった。

4.新宿御苑(2008年4月6日)

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いつもの新宿御苑。冬場も人がまばらで気持ちいいのだが、今年の冬はあまり行かなかった。久しぶりに行ってこの桜景色なので、あまりの人の多さにビックリ。御苑なので、あまり大騒ぎをしている人はいなかったが、砧公園と比べると客層はやや柄が悪かった。アルコール類は持ち込み禁止のはずなのだが、暗黙の了解なのか、大半の人がアルコールの持込み、赤い顔でフラフラしている人もちらほら。ただ、御苑ということで、大騒ぎをしている人達はいなかったのが救いであった。

以上が、今年の桜。以前、日本から贈ったというワシントンの桜を見に行ったことがある。そちらもかなりきれいなもので、全米から桜見物の人が集まるとのことだった。しかし、やはり日本の桜は良いものである。「いよいよ春だ」という華やいだ気持ちにさせてくれる。

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2008年4月 8日 (火)

「蒼穹の昴 -1」を読んで

Sokyu1_250 「蒼穹の昴 -1」(浅田次郎著、講談社文庫、2004/10初版)

どうも中国歴史物小説に嵌ってしまったようである。水滸伝もそこそこに本書も平行して読み始めてしまった。1996年4月に刊行されたものの文庫版である。上下巻を四分冊にした第一巻。

まだ全体の流れがよく分からないのだが、第一巻は、1886年に始まる。

かつて栄華を誇った清国が滅亡に向かいつつある時代。アヘン戦争、アロー号戦争に敗北し、イギリスに香港を割譲、アヘン貿易容認をさせられた。続いて、国内でも反乱が頻発。清仏戦争ではフランスに敗れて、ベトナムも失った。

産業革命で近代化に成功したイギリスを中心とするヨーロッパ諸国の植民地政策。対して、政治・経済ともに近代化を拒み続け、旧態依然とした体制で衰えていくだけの清国。

そんな時代遅れの清国の政治体制を象徴するかのような「科挙」と「宦官」。この地位に就いて権力の階段を登っていくのが本作品の主人公と思われる幼馴染の二人。

もとは高名な占い師の言葉、「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう。」、「天子様のかたわらにあって天下の政を司ることになろう。」をそれぞれ自分自身の宿命と信じて生きていく。この二人が清国の危機的な状況の中でどんな風に覇道を歩んでいくことになるのか?

そんなストーリーのようである。

第一巻は、梁文秀(リアンウエンシュウ)が科挙試験に一番の成績で合格し、一方、文秀の幼馴染みの李春雲(リイチュンユン)は貧しさから抜け出るために、宦官に身を投じるところで終わる。

著者は、執筆に膨大な取材や調査をしたのであろう。科挙試験についての詳細な記述は、読むにつれて試験の厳しさ、受験者の緊張感を疑似体験させられるほどのものである。一方、宦官になることを浄身というようだが、その手術の様も詳細に描かれ、こちらは男であればなおさらのこと、本能的な恐怖を感じてしまう。

まだ一巻目であるが、数ページを読み始めただけで物語の中にぐいぐい引き込まれる力強さのある作品である。歴史的背景の描写も十分で、この清国時代の中に自分がタイムスリップしたような気持ちになる。歴史の荒波の中で、梁文秀と李春雲の二人がどんな運命を辿っていくのか?いやぁ面白い。これからの展開が気になって仕方がない。

浅田次郎作品の中で名作に位置づけられる作品とのことだが、四分の一しか読んでいない今の段階でも納得できる。

次巻以降の展開が全くもって楽しみである。

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