東京のタクシーの禁煙化はネガティブ?
仕事で移動中に、タクシーの運転手にそんな面白い話を聞いた。この人は自分自身が喫煙者ということだが、休憩中に自分が吸えなくなるとか、そう言うことではないらしい。
12月3日からタクシー運賃が値上げになるので、それで「収入が上がりそう?」と聞いていたのだが、その影響は分からないという。値上げになれば、乗車客数が減るかも知れないというのが要点のようだった。
でも、影響が大きそうなのは禁煙化だという。「禁煙。いいじゃないですか!私は歓迎します」と、言うと商売上はそうではないと言う。タクシーの利用客は喫煙者が多いというのである。
この運転手の観察によると、タクシーに乗車する客のうち、男性の約5割、女性の約8割(本当だろうか!?)が車内で喫煙すると言う。
余談だが、男性客の大半は「煙草吸ってもいいですか?」と聞いてから火をつけるが、女性客の大半は乗車するやおもむろに火をつけるか、吸いながら乗車するらしい(怖っ)。
タクシーにとっての上客は、もちろん長距離を乗ってくれる客だが、長時間残業のサラリーマン・公務員、銀座・赤坂近辺で飲む人達に多いとのことである。特によく飲酒して長距離を乗ってくれる人には喫煙者が多いとのことである。
禁煙車になってしまうと、無線で呼ばれて飲食店まで行っても、禁煙車であることが分かると「やっぱりいいや」となるかも知れないと言う。
「全車禁煙になるなら、客があきらめて乗るでしょ?」
と言うと、そうでもないらしい。個人タクシーの一部は喫煙でも良いというのだ。そうすると、今度は喫煙車がそれを売り物に営業できるわけである。従って、禁煙車はその分不利である。
また、女性客で短距離を乗る人や、営業マンでタクシーに乗る人の多くは、喫煙するためにタクシーを使うと言うのである。
「何もそこまで…」
と思うのだが、最近は建物内も街角も喫煙できる場所が少ないので、電車やバスを使えば良いのにわざわざタクシーを使うらしい。つまりは、有料喫煙室ということか。
これが本当なら、こうした人達は禁煙車になれば、わざわざ高いお金を払ってタクシーには乗らなくなるだろう。
なるほど。私は、タクシー禁煙化は大歓迎と思っているが、そんな影響もあるのかといささか驚いた。地方都市のタクシーの位置づけと競争環境は、都内のそれとはかなり違うと言うが、確かにそうなのだろうと納得した。
今は禁煙車は付加価値のような気がするが、喫煙車が少数派になると逆になるということだろう。どんなことでもライバルに対してきちんと差別化できることは大切なのだろう。
そもそも、健康増進のためのタクシー禁煙化なら、煙草の価格を引き上げるのが一番効果があると思うのだが、どうだろう?煙草を一本吸うためにタクシーに乗るのなら、一本700円にしてみてはどうかと思う。その方が、煙草を吸う人の数はドンドン減って健康増進につながると思うのだが…。
写真は、記事とは全く関係ないが、たまたま仕事でフォーシーズンズ東京 椿山荘のスイートルームを利用する機会があった。窓から見える庭園があまりにキレイだったので、合間にパチリ!
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