2008年2月14日 (木)

レクサスIS F に試乗

先日、ディーラーで、「レクサスIS F」に試乗させてもらった。いわく受注は順調で(生産能力を低くしているため(?))、現在注文したとしても約1年半待ちになるとのこと(!)。

Dsc_0836_300
IS Fとポルシェ

東京モーターショーで見た時には、会場が派手なのと、他にも目立つ車が多いので、これといった印象はなかった。しかし、乗ろうと目前で見てみると、概観もそれなりに特徴があって好印象。

試乗車のすぐそばには、翌日納車というIS Fが停められていた。私の乗っているISの外観をもっと迫力あるようにした感じで、肉食獣の迫力ある顔つきで睨まれたような気分になった。中身は5リッターV8である!

さて、試乗してみると、「3,500回転を越えると良い音がしますよ」という担当の方の言葉通り、自分が乗っているISの売りである静かさとは全く違い、エンジン音が車内を満たしてくれる。一方で、路面の音はあまり拾わないようだ。うるさいと言えばうるさく、「こういう車を好きな人とそうでない人がいるんだろうな」という感想を持った。

また、シフトチェンジをマニュアルモードにしてパドルシフトで運転すると、ISよりもギアチェンジもスムーズな気がしたし、ブレーキの利きも違う気がした。

今回は、残念ながらディーラーの近所の一般道をグルッと回らせてもらっただけだが、「高速道路を走らせてもらえれば、また違うんだろうな」と思った。5,000回転くらいだとどんな感じだろう?

レクサス=トヨタということで、批判がましい意見を聞くこともあるが、このIS Fはかなり良い車だなぁというのが私の感想。あとは内装をもう少し、オリジナルISよりもプレミアム感を持たせたものにしてくれればいいのに。

「GT-Rと比べてどうですか?」と聞くと、コンセプトが違う車とのこと。GT-Rはとにかくスポーツ車でIS Fはプレミアムなスポーツということだろうか?GT-Rは運転したことはないが、確かにドアの開閉などはGT-Rよりはレクサスの方が高級感はある気がする。

IS Fの試乗が終わると、今度はポルシェカレラも運転させてもらえた。久々に運転する左ハンドルなので、若干緊張。車内に聞こえてくる音は当然異なるが、運転しながら音を楽しむという点では、私が不感症なのかIS Fとそれほど大きな差は感じなかった。しかし、踏み込んだ感触を含めて運転している時の感覚、全体の雰囲気などは、やはりポルシェは違う!!と思えた(こんなことを書くとポルシェファンに叩かれそうだが(笑))。

さきほどと同じコースを回って戻ってくると、担当の方に感想を聞かれ、「今回の試乗は、ポルシェの魅力を訴えてます?」と皮肉を言ってしまった。いえいえ、それはそれとして、IS Fは、良くできた車だと思った。格好いいと思う。IS→IS Fという乗り換えは、自分にはあまり魅力があると思えないが、それでもいいなぁと思える一台だった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年11月 4日 (日)

「GT-R」考えてみれば当たり前だけど…

銀座の日産ギャラリーに2台もあるのだから、本社ギャラリーにはもっとあるに決まっている。日産自動車㈱のホームページを調べたらちゃんとプレスリリースが出ていた。本社ギャラリーでは今回発売の全色6色を展示しているとのこと。

P1090921_300

というわけでは、日曜の朝、軽いドライブを兼ねて今度は銀座6丁目の日産本社ギャラリーへ。

朝10時の開店直後に行ったのだが、すでに車好きの人がGT-Rを眺めたり、コクピットに座ったり、写真を撮ったりしていた。

P1090894_300

来店客は「いかにも」という感じの車マニア、家族連れ、カップル。やはり男性が多いが、なかには女性の姿も。男性は一眼レフ、コンパクトデジカメ、携帯電話などさまざまなカメラで撮影しているが、女性はほぼ一様に一眼レフ。男性は車そのものに関心が高く、女性にとっては被写体としての魅力が高いのかも知れない。また、近隣のパーキングメーターに旧型のスカイラインやGT-Rが多く駐車されており、既存ユーザーも多く来ていたのだと思う。

P1090868_300

今日は日曜日なので、ゆっくり時間を過ごせた。スピードメーターは340kmまであったのが印象的。でも、日本仕様はリミッターが付けられてしまうのだろうか?もちろん、法律上そんなスピードを出せる道がないのであるが、残念な気もする。また、ステアリング中央のGT-Rマークが目立つ。

P1090884_300

シートはいかにもスポーツカーといった感じのデザイン。

P1090886_300

エンジンカバーで隠したりしないので、機械の力強さを感じる。

全色見れたので自分の好きな色をあげてみると、

P1090918_300

1位はスーパーブラック(黒)。黒い車が好きだという単純な理由だが、GT-Rの場合は、鼻が黒い動物を思わせる顔つきが緩和されるからかも知れない。

P1090897_300

2位はアルティメイトメタルシルバー(銀)。今回のイメージカラー?やっぱり綺麗だと思う。バックミラーに陽光の反射でボディを光らせながら接近されたら、すぐ車線を譲ってしまいそう?

P1090860_300

3位はバイブラントレッド(赤)。やっぱりスポーツカーは赤がいいかも、という先入観かも知れないが。

以下、4位 ダークメタルグレー、5位 タイタニウムグレー、6位 ホワイトパールの順。

私の色の好みなどどうでもいいのかも知れないが、参考まで。

P1090911_300

発表以来、東京モーターショー、銀座ギャラリー、日産本社ギャラリーと3箇所でGT-Rを見て、自分にはあまり合わないかな、という感想を持った。30代前半くらいまでの独身者か50代後半くらいからの再び趣味に走れる年齢。そのくらいの人たちに合っているのではないかと。

あと私には少しスポーツテイストが強く荒々し過ぎるのではないかとも思った。外観はもちろんのことインテリアや先日指摘したドアの開閉感などがそれに当たる。もう少し、優雅に安心して乗れる車の方が好きな気がする。

しかし、試乗すれば、また違った感想を持つかも知れないし、街中で見かけるようになればもっと感想を持つのだろうが…。しかし、見る分には確かに格好いい車である!

気持ちの良い秋空だったので、神宮近辺を通って帰宅した。神宮外苑の銀杏はまだまだ青々としており、黄色く色づくのはきっと去年同様12月初め頃だろうか?毎年、見に行っているのだが、今年も楽しみである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月31日 (水)

「GT-R」あれれ、銀座にやって来た

昼間、外出中に銀座・日産ギャラリーの前を通りかかったらGT-Rが!ランチを取る店を探していたのだが、ついつい立ち寄ってみた。

P1000040_300

平日昼間のため、この通り快適さ。

P1000041_300

みんなコクピットに乗り込んだり、街行く人は「あれっ!」と足を止めたり。シルバーと赤の二台が展示されている。

P1000044_300

コクピットに座った感想は、当然だが「スポーツカー」。先代のGT-Rは座った時には、もっとホールド感が強く、戦闘機のコクピットに乗ったかのような印象を持ったのだが、これはきちんと「自動車の座席」という感じ。私の記憶違いだろうか?

また、ドアの開閉時の感覚が「バチャッ!」と金属音が強く、開け閉めを繰り返すと立て付けが悪くなりそうな、そんな感想を持った。「おもてなし」などではなく、「とにかく走りに重点を置いているのだ!」という硬派なコンセプトかも知れないが。

P1000045_300

それにしても、なんかいいですね、こうゆっくり見れると…。

全体には「かっこいい!」というのが素直な感想。「走り屋」という懐かしい響き(死語?)がピッタリの車。税込7,770,000円~8,347,500円。834万円のプレミアムエディッションは後部座席の中央にBOSEのスピーカーがその存在を大きく主張していた。

先週書いた通り、東京モーターショ-のプレスデイ初日はカルロス・ゴーンが見えないくらいの混雑。そして、日曜日の一般公開日の朝一番にも行ったが、この混雑…。

P1090750_300
10月28日(日)午前の東京モーターショー。

GT-Rを見たいだけなら、銀座・日産ギャラリーで十分。帰りに有楽町にオープンしたばかりの丸井も見れるし。

ただ、休日などの混雑時には、コクピットに乗る時間を制限したりするとのこと。外出で平日に銀座方面に行く人は立ち寄ってみる価値ありです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年10月24日 (水)

東京モーターショー2007開幕!!

東京モーターショー2007が開幕した。今日から11月11日までで、一般公開は10月27日からとのことである。私はラッキーなことにプレスデイの今日からのチケットが入手できたので、早速、幕張メッセまで行ってきた。

プレスデイ初日の今日は、テレビニュースでもやっているように各社の報道向け発表が一日中次から次へと行われる。

私は、トヨタ・レクサス、BMW、スバル、三菱、ホンダ、日産の発表を見に行った。

今日は、会場全体では、出展社関係者、プレス関係者、一部の特別招待者くらいしかいないので、週末に比べて極端に空いている。しかし、大半の人がプレス発表に足を運ぶため、私の行く先々のブースでは常に人垣が出来ていた。

そんな中、今年の主役はまぎれもなく、日産の新型GT-Rであった。

GT-Rの発表を待ちわびる日産のプレス発表会場はこの混雑である。自動車もゴーン社長もほとんど見えず…。

P1090643_300
前の方の人は優に30分以上前から場所をキープしていたようだ。

結局、この混雑にめげそうになりながらゴーン社長のスピーチを聞いていただけ。プレス発表が終わり、しばらくたってようやく最前列に行けたので、撮影した。

P1090678_1024
この角度からのスタイルは以前から発表されているが、やはり格好いい。

P1090681_1024
今回正式発表された顔つき。数日前に米国のWebsiteでリークされていたが、やはり実際に見ると印象的である。ただ、第一印象ではフロントバンパー付近のデザインがいまひとつ好きになれなかった…(若干、アリクイまたはドジョウっぽい?)。

P1090684_1024
会場脇ではタテ切りにされたGT-Rも展示されている。

日産の高級車ブランドは海外ではインフィニティだが、このGT-Rは海外でも日産ブランドで売り出されるそうだ。海外でも販売するために、スカイラインの呼称が消えるのは残念だが、私達の世代にはGT-Rは和製スーパーカーというような何か特別な響きがある。

GT-Rはやはり日産のシンボルなので、インフィニティブランドではなく日産ブランドとして発売されたのだと思う。

今日、ワールドビジネスサテライトを見ていたら、何年も仲良くしていただいている日産の方がGT-Rのマーケティング責任者として出演していた。ぜひ、この成功で、最近少し元気がなくなっている日産ブランド、ひいては日産の業績が元の回復軌道に早く戻れることを期待したい。

GT-Rの話題ばかりになってしまったが、今回はそれと呼応するように、主要各社からスポーツカーの発表が多い。

トヨタからは、コンセプトカーのFT-HS、レクサスのLF-A、IS F。ホンダからは、CR-Z。など。

P1090564_1024
トヨタ FT-HS

P1090552_1024_2
レクサス LF-A

P1090547_1024_2
レクサス IS F

P1090638_1024_3
ホンダ CR-Z

こうしたスポーツカー出展の背景に何か海外での流れがあるのかも知れない。あるいは、これらのうちコンセプトカーはハイブリッドであることから、エンジン、モーター、バッテリーと多くのパーツを詰め込まなくてはならないのに、こんなに流麗なスタイルを実現できるという技術力をアピールしたいだけなのかも知れない。しかし、日本国内で考えると、若者の需要掘り起こしという面もあるように感じた。

日本の自動車販売は冷え切っている。台数の減少、軽自動車へのシフト。要因については様々なことが言われている。

① 景気が回復しても賃金が伸びない。
② ガソリン高。
③ 性能向上で、自動車の耐久年数が長くなり、買い替え需要が出にくい。
④ 若年人口の減少。
⑤ 自動車ニーズの高い地方都市で特に高齢化が進んでいる。また、地方の賃金回復の弱さ。
⑥ 若年層全体の自動車への関心低下。

P1090615a_1024_2
芸術品とも言えるフェラーリを超えるスポーツカーはなかなかないが…。

こうした文脈で考えると、スポーツカー投入は、「⑥ 若年層全体の自動車への関心低下」への対策なのだろう。加えて、子育てが終わり退職したお金持ちの熟年層へのターゲット商品でもあるのだろう。それほど大量に売れるカテゴリーではないだろうが、軽自動車や大衆車に比べれば利益率が高いこともその理由だろう。

最近の若年層は、確かに自動車への関心が低いように感じる。デートの必需品でなくなっていることが大きそうである。きっと、女性に「カッコいい車に乗っている男性はカッコいい」というイメージを持ってもらえるようにマーケティングしていくのが理想なのだろう(もちろん、難しいことではあるのだろうが…)。そう言えば、昔はプレリュードの彼とか、スープラの彼とかいう風に女性が彼氏を友達に紹介していた時代があった。きっと今はそんな風には言わないのだろう。また、GT-Rの彼という言葉が復活するかは定かでない。しかし、GT-Rマーケティング責任者のKさんの努力は、先述のように日産の業績だけでなく、日本の自動車市場の回復のきっかけ作りとなるよう祈っている。

【オマケ】
P1090659_1024_3 

実は、このレクサス LF-Xh(現ハリヤーの次モデル。ハイブリッド)が楽しみだった。東京モーターショーが世界初公開である。これは、コンセプトカーで実車は2009年発売とのことである。う~ん、なかなかカッコいい。これからどんな風に開発が進んでいくのか楽しみである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月 7日 (土)

自動車ディーラーの比較感想~③ レクサス

BMW、メルセデスベンツと見て、今日は第三回最終回のレクサス。結局、自分が選んだので多少バイアスがかかっていると思うし、店によっていろいろ違うと思うだが、前回までと同様に実体験に基づいた話であると断っておきたい。

まず、店舗の内外装は、レクサス開業時にいろいろなメディアに書かれたので言うまでもないが、やはりずいぶんお金をかけたという感じ。

また、セールス以外の店員には何人か、異業種の有名ブランド品会社からの転職者もいて他の自動車ディーラーとは少し違う感じ。しかし、ホテルのような快適なサービスというには、残念ながらかなりの無理がある。ただ、一つ言えるのは、一流ホテルでも開設1~2年は目も当てられないくらい悪いサービスであることが多いので、これからに期待すべきかも。

セールスの応対は、価格の話になると「値引きはできないんですよ」が会話の中に出てきたが、これはまぁレクサスの売りの一つと言えるのだろう。これをいつまでガンバって維持できるかに5年後くらいのブランドイメージがかかっているようにも感じる。

私のセールスはBMWの気配りセールスマンとはずいぶん異なり、丁寧だが売る気があるのかないのかよく分からないタイプの人。しかし、ずっと後に知ったのだが、どうもかなり成績が良い人らしい。「見かけによらないものだなぁ」と思うとともに自分も買ってしまった手前、「やはり何かあるのか」と今でも疑問に思うことが多い。

レクサスで一番感心したのは、会社としてのきちんとした連携の良さ。さすが日本企業と言うべきだろうか?急に訪ねていって担当セールスがいなくても、マネージャークラスが非常に丁寧に応対してくれるし、電話をかけても同様。おそらく情報がきちんとオンライン管理されているのだろう、私が何の商談をしていて、どういう要望を持っていたかも大体理解していてくれる。

購入後に気づくのは、整備士の方の対応の丁寧さと、ブランドを構築中だからだと思うが、試行錯誤しながら実施している様々なイベント。

整備士の方の対応は実に丁寧で、作業内容の説明、こちらの要望に対する返答、料金の説明など気持ちが良い。

イベントの方は、大半はセンスを疑うようなものが多いが、中には良いものもある。私が購入した時には、シャンパンのブーブクリコとの共同キャンペーンをやっていて、成約時にハーフボトルをくれたのは丸。正月に行ったときには、大吟醸酒を御屠蘇として土産にくれたのは良かったが、銘柄は菊正宗。これはイマイチ。また、演奏会があったのだが演奏が某有名人だったがおよそブランドイメージとは似つかわしくない人でこれもダメ。こんな感じである。

車ディーラーなので店舗内でアルコールを出すのは難しいかも知れない。しかし、例えば、ロンドンのベントレーではたまにシャンパンパーティーを開いて顧客同士の交流会を開いたりしている。見ていてもなかなか良い感じである。

トヨタディーラーはもともと直販系が少ないので、各店がいろいろ苦労しているのではないかとも思うが、トヨタ内のレクサス事業部のアドバイスなどをもう少し積極的にやっても良いのではないかと思っている。今なら、幻の焼酎定価販売会とか良いと思うのだが、どうだろう?

ただ、これも後日談であるが、ベンツのケースの時と同様にレクサスのブランドセミナーの時の話を伝え聞いたもの。レクサスのマーケティング担当者は、ディーラーの話になり私の担当店の話をされたところ、その店がどういう経緯でできた店か、どういうセールス担当者がいて云々ということまできちんと説明できたそうである。この点はベンツとは大きな違いだと思った。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年7月 6日 (金)

自動車ディーラーの比較感想~② メルセデスベンツ

昨日はBMWのディーラーについて書いたので、今日はもう一つの独車の雄、メルセデスベンツについて。

ベンツファンには申し訳ないが、私が行ったベンツディーラーはおそらく数ある中でも最低の部類の入るのではないかと思う。従って、私が体験した事実だけを記しておくが、特に悪気はないので、ご理解いただきたい。ただ、多少は記憶があいまいな部分もある。間違っている部分があればそれは陳謝したい。

さて、その店の外観は特に問題はなく、普通のディーラーであった。しかし、車で乗りつけても、セールスマンが出てきて駐車スペースまで案内してくれたり、運転を代わって運んでくれるわけでもない。窓を開けさせられ、指で示された方角にある駐車場に勝手に停めてくれとのこと。

この時点ですでに、なんとなく嫌~な予感がした。

駐車場はなぜか、ベンツが多く止まっている。さすがベンツディーラーと思いながら、店の中へ。入ってまたビックリ。Sクラスが堂々と飾ってあるのは良いのだが、店の隅の商談スペースは町の不動産屋といった風。

メタル製の灰色の机に緑のゴム製デスクマット、大黒様だったか木彫りの熊だったかの置き物、どこかの保険会社が置いていったのだろうか、決してお洒落とは言えないカレンダー。そして、閑散とした店内に二名程度の活気のない店員がうろうろしている。

車を見たいと告げると、顧客カードに個人情報を書かされ、それから2階に案内された。

エレベーターが開くと、暗い倉庫のような部屋に雑然と所狭しと並べられたベンツ、ベンツ、ベンツ。しかし、明かりをつけてくれる訳でも案内してくれる訳でもない。こちらも見る気がなくなり、早々に切り上げ、買おうと考えている車種を告げ試乗できるかを聞いてみた。

しばらくして、別の人が来て可能とのこと。そして、待っていれば車を出してくれるのかと思えば、駐車場まで同行して欲しいとのこと。仕方なく歩いていくと私の車のそばに止められた車に乗るよう指示をされた。高級品の在庫をこんなにたやすく野ざらしにしているのだと少し驚く。

車自体は良い車で、試乗中にはきちんとポイントを押さえた説明とさりげない販促トークをしてくれた。試乗を終え見積もりを出してもらい(手書きの計算書…、コンピューターなどあるのかないのか…)、帰路についた。

帰る頃には、このディーラーで買うとこんな店と付き合っていくことになるのかと、この時点でベンツという選択肢は私の中で完全に消えた。

◇◇◇ 後日談 ◇◇◇

私のこの話をメルセデスベンツ・ジャパンのマーケティングヘッドに何かのディスカッションの時にして、言葉に詰まらせてしまったとの話を後日聞いた。自社の最前線がどうなっているかも知らなかったというのは驚きである。

そして、しばらく考えて「ディーラー網を洗練させるのは確かに自社の課題である。しかし、店の作りはそれほどは重要でない。なぜなら、重要な顧客のところには車を持ってセールスマンが出かけていく。お客に店に来させるようなことはしないからだ。」とのたまったそうである。

よくも言えたものである。私はやはり重要な顧客ではないのですねと。この話を聞いて、ベンツの車としてのブランドの強さとターゲットマーケティングに徹するという姿勢はよく分かった。これでもあれだけ売れるのだ。正直驚いた。とともに、やはりベンツは買いたくないなぁと思った体験である。

ベンツファンの方、ほんとすみません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月 5日 (木)

自動車ディーラーの比較感想~① BMW

昨日、レクサス、BMW、メルセデスベンツのことを書いたら、メーカーの系列によってディーラーの違いが大きくあることを思い出したので、そのことを少し。この話は100%私の実体験による主観なので、同じ系列でもディーラーによってカラーもサービスも違うと思うので、悪しからず。ただし、全て事実です。前回、車購入時に結局選んだレクサス、購入しなかったBMWとメルセデスベンツの3ディーラーに何度か足を運んで検討した。今日は少し眠いので第一回としてBMWだけ。

BMW

私が行った店は、内装はまずまず清潔だったが、少しせまい感じがした。ただ、車の並べ方は、スペースに対してはギリギリ快適さを損なわないレベルで車4台を並べたフロアは、まずまず落ち着いて車を見れる感じだった。

サービスレベルは全体に中の下という感じ。サービスという点で顕著に感じたマイナスは、セールスマンが自分の客以外にはほとんど関心がないこと。

足を運び始めて何度目かに、事前連絡をせずにぶらっと立ち寄ったら、たまたま私の担当者が半休を取っていた。他のセールスマンに話しかけると、初めは対応が良かったが、自分の客ではないと分かった途端に素っ気ない態度に変わった。この態度の豹変は、それだけでこの会社から買っていいのかなぁ、というくらいに気分を害するくらいだった。実際はこの体験と購入決定はあまり関係なかった気がするが。

担当者が不在なら仕方がないので、帰ろうかと考えていると、その店の責任者風の人に話しかけられる。事情を説明すると、担当者に連絡をしてみるから待って欲しいとのこと。5分もしないうちに電話が取り次がれ、「今すぐ出社するから、ぜひ待っていて欲しい」とのこと。そして、近所に住んでいたようで、20分くらい待つうちに休みを返上して担当セールスが現れ、接客をしてくれた。本来ならこの店長なりが、きちんと接客して私の担当者にフィードバックしてやればいいだけのことである。しかも休日に30分余りも無駄な時間を使わせて、それでいいと思っているだけでも気分が良くなかった。

ドイツの企業なので、もう少し欧州大陸のカルチャー(勝手に私は日本企業に近い「協力」のノリを想像しているが)かと思っていたが、質の低い米系企業のようでがっかり。米系企業でも質の良い会社は、チーム内でのバックアップ体制ができていて、会社としての顧客の信用作りに一生懸命な先が多い。

この個人主義的な雰囲気は、自動車のセールスマンだから当然と言えばそうかも知れないが、きっとセールスマン個人を何台売った、いくら売っただけで評価している点が多いのだろう。客の立場からすると、ぞんざいな扱いを受けたその瞬間にブランドそのものに対する失望の芽が芽生えてしまうのだが。

他の店ではもっとよく教育されているかも知れないし、逆にもっとひどいかも知れない。

ただ、きちんと弁護すると、私を担当した某セールスマンは素晴らしかった。車を見に行った当日、寄り道をして家に帰ると手書きのお礼状がマンションのポストに入っていたり(わざわざ自分で家まで来て投函したんだと思う)、週末前にもまた車を見に来るよう勧誘の手紙がきたり。

また、車の説明もうるさすぎず、さりげなくBMWの良さを刷り込むような話法で話しかけてくる。また、比較している他社の話をしても、しっかりした話法で、ライバル社の批判は直接せずに、やんわりとBMWの優位を訴えてくる。そして、詰めてくる時には適度な押しで決断を求めてくる。

最終段階ではBMWよりレクサスに気持ちが傾いていたので、いくつかの点で、最終的には「残念ながら・・・」と断ってしまったが、もし、次にBMWを買うならこの人がいいかも、と思わせる要素が多分にあった。

このセールスマンについては後日談がある。他社の車を買った直後に、その車を見てみたいし、新しいモデルも入ったから見に来て欲しいとの手紙。それに添えられていたのは、友達紹介の依頼カード。なかなかやるもんだ。

そして、車購入後ちょうど1年を過ぎると、またさりげない手紙で来店を促す内容。おそらく、車検前には電話をかけてくるのだろうと思う。成約しなければ友人紹介依頼、また、次の車購入タイミングの探りと次はひっくりかえしてやろうとする意気込み。これまたなかなかのものだ。

でも、このセールスマン、こんな風に私にやや腹黒と思われてしまうのは、そもそもイマイチということなのか?う~ん、難しいですが、本当に良い人でしたよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年7月 4日 (水)

レクサスもずいぶん見かけるようになりました

毎日、出勤・外出していると、以前はほとんど見かけなかったレクサスをよく見かけるようになった。私の行動範囲はオフィス街が多いので、その大半がLSである。

レクサスは、2005年8月の発表時には米国で伝説的な成功をしたブランドの日本上陸ということで大きくはやされた。

しかし、初めのお祭り騒ぎのあとは売上が伸びず、今度は、レクサスの失敗として批判する記事や書籍が相次いだ。トヨタの首脳も当初の目標が野心的過ぎたことを認める発言をした。

しかし、旗艦モデルのLSの発売後は勢いを取り戻し、5月のLSハイブリッドモデル後はさすがトヨタといった論調にメディアなども変わってきたようだ。

以前から興味本位で見ている数値がある。レクサスの新車販売台数である。毎月、社団法人・日本自動車販売協会連合会が統計データとして発表しているブランド別統計に掲載されている。

Register2

その数値を元に私が作ったのが上のグラフ。棒線は毎月のレクサスの新車販売台数(台、左軸)、折れ線は分かりにくいが、ライバルと評されていたBMW、メルセデスベンツ、レクサスの合計販売台数に占めるレクサスの比率(%、右軸)である。

これを見ると顕著で、レクサスは立ち上げ当初の2005年10~11月までは勢いがあったが、以後急に失速。1年余りの低迷の末、2006年9月のLS投入後は息を吹き返しており、現在は、BMW、メルセデスベンツ、レクサスという中ではちょうど3分の1のシェアを取っているように見える。

このグラフを見ていてもう一つ気がつくのは、3月、6月、9月、12月にはレクサスのシェアが低下することだ。これは、BMW、メルセデスベンツが四半期末には、決算向けに値引きを通常月よりも大目に提示して台数を稼いでいるためと思われる。

私も前回、車を買った時にBMWの担当セールスから今月一杯に成約すれば、値段を安くすると持ちかけられた。レクサスは値引きをしないと言われるが、これはレクサスがすごいのでなく、トヨタのレクサスに対するコミットメントの証左とブランド力という点ではまだ先行ドイツ2社に劣るという2つのことを示しているのだと思う。

レクサスは日本ではあまり強いブランドを持たないので、数年かけて顧客の信頼を得る必要がある。その時に高級ブランドとして売り出すのに割引をすると長期的にはしっかりしたブランドにはなりえない。安売りを認めれば元トヨタ系ディーラーはその営業力で短期的には多くのレクサスを販売できるだろう。しかし、一方では安売りのブランドというイメージになり長期的には明らかにマイナスである。

これを避けるために値下げをせず(陰でやっているかは知らないが…)、中古車買取りによる中古車市場のコントロールもやって価格維持を図っているのだと思う。中古車価格がもしも安くなると、新車購入者は誰もが下取り時の値落ちをおそれるので、新車価格も下げざるを得なくなってしまう。

こんな理由でレクサスは価格維持をしているのだろうが、BMWやメルセデスベンツはブランドが確立しているので、いろいろな価格政策をその時々に応じて使えるのだと思う。しかし、一方で特にベンツの場合はヤナセ以外の販売店には問題点も多いと思っているが…。それでもなお、誰もがBMW、ベンツというと高級車と思ってもらえる。

一方、勢いを取り戻したかに見えるレクサスだが、今後どうなっていくだろう?「社長の車は…」という本があったベンツではないが、街を見ていると気がつく通り、社有車向けのトヨタセルシオからレクサスLSへの乗り換えが多いように感じる。これが果たしてレクサスブランドにとってプラスかどうかが私の疑問である。トヨタというちょっとオジサン臭いイメージがつきまとうレクサス。そして社有車という、より一層オジサン臭さを引き立たせる用途の車の多さ。LS自体は素晴らしい車だと思うし、デザインも格好いいと思うが、どうしても社有車というものにモッサリ感を感じてしまう。これは私だけだろうか?

今後、レクサスはスポーツセダンISのクーペバージョンのIS-F、高級スポーツカーのLF-Aを投入する。また、2008年にはトヨタハリアーがレクサスブランドとして戦列に加わる。旗艦モデルとはいえ、ちょっとオジサン臭いLSのイメージばかりが先行せずにスマートで洗練されたイメージ「L-Finesse」を築けるかどうか?私もレクサスユーザーとしては若干気になるところである。BMWのセールスからは今でも時々、車を見に来るよう連絡をもらう。次に乗り換えを考える時にはレクサスブランドはどうなっているのだろうか?日本人としては期待したいところである。

| | コメント (0) | トラックバック (2)